鹿児島学習センター

放送大学では、教養学部の全コース(又は専攻)を卒業した方で、人物、学習態度が良好であると認められる学生に対し「放送大学名誉学生」の称号を付与しています。
この度、2名の卒業生が、全6コースを終えられ、名誉学生の称号を授与されました。その栄光と喜びを称え、心よりお祝い申し上げます。鹿児島学習センター所属の名誉学生は今回で7名となりました。
原田 ゆう子
放送大学とのご縁は、鹿児島学習センターの募集が始まる半年前の48歳の時、熊本学習センターへの入学が始まりでした。
思い起こせば、その後鹿児島学習センターへ転校し、病院勤務看護師の本業をこなしながら学習を頑張っている自分がいました。
当初は放送授業を生で視聴することは皆無で、VHS録画して夜に学習しました。居眠りしながら学習する私を見た大学受験勉強中の息子に、「また、お母さん居眠りしている。よくそんなんで単位がとれるね」と揶揄されることが度々でしたが、生活と福祉コースの124単位を5年間で取得できた達成感はその後の人生の糧となりました。

それから12年が経った63歳時、鹿児島学習センターのキャッチコピー
“きばいやんせ したい勉強 好きなだけ” に触発されて再入学し、残りの5コースを学びました。
加齢に伴う短期記憶力や認知能力低下を自覚しながらも、時々で目標を掲げて、64歳で認定心理士資格を得、70歳で2級英語検定試験に合格しました。
74歳の今日まで長い道のりでした。入学時から私の大学生活を理解し支えてくれたのは夫でしたが、彼は今年4月初め、私の全コース修了を見届けることなく、病で先に旅立って逝きました。
私は喪失感と寂寥感で、もう学習をやめようとも思ったのでしたが夫の遺影に後押しされ、単位認定試験を乗り越えました。
最後に、これまでご指導頂いた歴代の学習センター所長他関係者の皆様、一緒に学んだ仲間の皆様に深く感謝申し上げます。
「放送大学名誉学生」の称号を授与されて 外薗 広巳
この度、放送大学を卒業するにあたって、名誉ある称号が授与されることになり望外の喜びとなりました。
顧みますと、これまで御指導賜った大学の諸先生方をはじめ、共に学んだ友人、そして側面からサポートしてくれた家族に改めて感謝の念を深くしています。
私は、平成20年9月「全科履修生」として入学し、「社会と経済」を専攻させて頂きました。
時、恰も日本は、経済的にも高度情報化の真只中にあり国際化が進む環境下でのまなびは、大いに役立ちました。
卒業が定年退職の時期と重なり、今後の事を思案中の時でもあって、勉学に精励することにして有意義な生活への舵を切りました。結果的にこれまでの努力が実を結び、私なりに成長させていただき、名誉学生の称号を頂くことになった次第です。

卒業させていただいた現在、次なる目標は学びの喜びを糧として、居住する地域社会に貢献の傍ら「国家資格」の取得に向け挑戦していきます。
今般御卒業される皆様方にも、それぞれの計画、目標を有していらっしゃるものと思います。
ご存知の通り放送大学の教育環境も以前と比べると日進月歩し、学習の自由度も変化して、効率的・効果的な学習が用意され、「いつでも、何処でも、何度でも」学ぶことができるように工夫されています。
このような素晴らしい環境での学びは外に類を見ないもので、いかに苦しいときがあっても「初志貫徹」を達成してください。「喜びと感謝の時」が待っています。
最後になりましたが、私も放送大学への感謝の心を忘れず今後も、精進邁進していきたいと思います。有難うございました。
鹿児島学習センター機関誌「かいこうず」第105号(2024年10月発行)より掲載
公開日 2025-01-24 最終更新日 2025-01-24