円谷 美月
放送大学栃木学習センター
心理と教育コース卒業


本日は、私たち卒業生のために式典を催して頂き、ありがとうございます。
卒業生を代表して、ひと言ご挨拶申し上げます。
私は今、とても晴れやかな気持ちで卒業の日を迎えています。
この学生生活は大変なことも多かったですが、その分とても充実したものになったからです。
4年前の入学当時はまだ高校を卒業したばかりでしたが、大学でなにかを学んでみたいという思いで入学しました。何を勉強するか考えた際、中学生の頃スクールカウンセラーの方にお世話になったときから心理学に興味がわき、いつか勉強してみたいと思っていたので、心理と教育コースを選びました。
最初から4年で卒業しようと考えていましたが、本当に自分にできるのか不安を抱えていました。ですが、入学当初に学習センターの方からお電話で「無理はせず、頑張ってください」と言ってくださり、とても励まされたことを覚えています。また、普段あまり他の学生さんとは会わない中で、面接授業で色々な方とお話出来たのも勉強のモチベーションに繋がりました。面接授業でお会いする方は同年代の方から私よりずっと年上の方まで幅広く、色んなひとが頑張っているんだ、私も頑張ろう、と刺激を受けました。おそらくここにいる卒業生の皆様もこういった経験があるかと思われます。こうした経験が卒業への原動力になりました。
面接授業ではこういった充実した経験が多く、一番好きな授業形態でした。科目も様々なものがあり、私が受けたものでは雑草の授業やロシア文化の授業、近代日本の小説を読む授業など面白い授業がたくさんありました。色々な知識や文化に触れることで、もっと見聞を広めたい、と強く感じました。また、心理学実験の授業も深い学びを得ることが出来ました。実際に使われている心理検査を実施する側と受ける側の両方を体験することで、患者さんに対する接し方を学ぶことが出来ました。
ですが、やはり大変な事も多かったです。一つは心理学実験のレポート課題です。心理学実験の授業では必ずレポート課題があるのですが、一度その提出期限が単位認定試験の時期と近かったことがあり、試験の勉強と両立するのが大変でした。また、レポート課題では統計学の知識やWord、Excelの知識も必要になり、それらの知識が薄い中でレポートを作成することも苦労しました。しかし、先生方や一緒に授業を受けた学生さんに助けられ、励まし合うことで、無事単位を取ることが出来ました。
もう一つは、心理学実験の授業を受けるために茨城まで行ったことです。私は資格を取るのに必要な単位を勘違いしてしまい、卒業までに単位が足らないと言うミスをしてしまいました。そのため心理学実験を一学期に2つ取ることになってしまいました。レポートをいっきにたくさん書かなくてはならず、とても苦労したことを覚えています。ですが、他の学習センターの雰囲気を見られたり、県外の学生さんと交流出来たりと、良いことも多かったです。
4年間を振り返ってみると、人に助けられたことがとても多かったです。先生方や学生の皆さん、家族にもとても助けられました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
また、ミスをしても案外なんとかなる、ということも感じました。私はミスをすると深く落ち込んでしまうことが多かったのですが、ミスをしてもそこで終わりじゃ無い、そこから挽回していけば良いとポジティブに考えられるようになりました。
さらには、私はあまり自分に自信がなかったのですが、無事4年で卒業できたこと、様々な苦労を乗り越えられたことで、自信が持てるようになりました。これから先も色々な苦労があると思いますが、この経験を糧にして乗り越えて行きたいです。最後になりましたが、学習センター所長様をはじめ、指導してくださった先生方、そして家族に感謝を申し上げ、卒業生代表のご挨拶とさせて頂きます。本当にありがとうございました。
栃木学習センター機関誌「とちの実」第135号(2025年1月発行)より掲載