【学習センター機関誌から】2024年度第1学期 卒業体験談

放送大学山形学習センター

「学び~視野の広がり~」 生活と福祉コース K.S

放送大学への編入学は、職場の「放送大学活用研修」制度で1科目履修させていただいたことがきっかけでした。目の前の事象と理論が結びついたときの感覚は、大きな学びであり、仕事にも活かせると感じたからです。看護学校で修得した単位を申請し、大学での履修は、専門分野の科目を多く取ることにしました。

久しぶりの「勉強」は学生時代に戻ったような気持ちにさせてくれました。土日はスタバに通い集中して学び、コーヒーを片手に勉強していると何とも新鮮な気分を味わうことができました。テスト前は夜遅くまでテキストに向かい必死でした。夫も日頃はありえない私の勤勉さにかなりビックリです。

理論を学ぶことで、視野が広がりました。学ぶきっかけを与えてくださった職場に感謝しております。ここで学んだことを活かして何かしらの恩返しができればと思います。

「学び続ける意味」 心理と教育コース 阿部 駿

私が放送大学を入学するきっかけは間違いなく新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化だと思う。これまで休日は遠出や外にいることが多かったがある日を境にどこにも行けなくなってしまったことは今思うと信じられない。私は今年で33歳になるが、高校を卒業して今の会社に入り早くも15年が経とうとしている。そもそも高校もスポーツ推薦で入学したので受験らしい受験を全くしてこなかった私にとって、ここまで勉学に勤しむとは以前の私からは到底想像もつかないことだ。元々一般的な心理テストが好きだったことや、近い将来会社で管理職になったら部下のメンタルケアが必要だと思ったことが心理学を学びたいという源泉になった。そんな時に偶然にも放送大学と巡り合うことができた。放送大学は学びたい者を拒まない。いつでも学びの門扉が開かれている。それは学びたい人にとってとてもありがたいことだと思う。まだまだわからないことが多く興味関心が尽きない。生きることと学ぶことは同義なのかもしれない。

「私には遊ぶと学ぶは表裏です」 社会と産業コース 保科 幸苗

遊ぶと学ぶは人生の表裏です。

仕事は汲々とした日々。仕事のための勉強は時間を食うばかり、眠れないしつまらない。遊ぶように学ぶことで世界を鳥のように眺めることができました。今回は3つ目の卒業、改変のため単位が消えてしまいましたが、4つ目の卒業になるはずでした。仕事も卒業、憧れのニート、もといパートタイマーとして再再再入学し遊び学び続けます。

歴史はどれも大好き、けど計算は苦手、それでも数や文字には惹かれる。ある時気づきました。私にとって学ぶとは歴史を知ることなのだと。それは「数学の歴史」を学んだ時でした。数や自然が織りなす現象を数字という崇高な文字や式で思考を表現した先人を知り、数学が大好きになりました。私の遊び学びはまだまだ続きます。今は世界の歴史を学ぶ術を手に入れるため英検と仏検に挑戦中です。大学院も目指してみたい。広い世界で遊び続けられるように学び続けます。

「初めて頑張って勉強したかな?」 人間と文化コース 土田 清人

子供達が高校・大学で学んでいる姿を見て「私はこんなに頑張ったか?」と感じたこと、そして「大学卒業の学歴を得よう」と考えたことが、放送大学への入学を決めたきっかけでした。

大学に関する知識が全くなかった私は、下調べに半年を費やし、4年間かつ必要最低限の費用での卒業を目標に2020年10月に入学しました。コースを問わず魅力的な科目が多く、各学期とも選択に悩みました。また多くの方々と同様、日々の仕事と家庭での役割をこなしながらの学習でしたが、妻の励ましもあり、この秋に目標を達成することができました。

1つ心残りだったのは、非常に魅力的な面接授業が用意されていたにもかかわらず、仕事・家庭の事情から1科目しか受講できなかったことですが、この際は安田所長とご一緒させていただき色々と話をする機会となりました。いつの日か再入学し、面接授業も多く受講しながら学びを深めることが次の目標かなと考えているところです。

「卒業により見えたもの(新たな挑戦)」 自然と環境コース 森谷 正仁

時代は二刀流。私が放送大学に入学した理由でもあり、寄稿に合わせ囲碁界の二刀流「一力 遼」君を紹介したい。彼は小学5年にして仙台を離れ、中学1年でプロとなる。結果が求められる世界にありながら、早稲田大学社会科学部を卒業、河北新報社の取締役を務めている。私も仕事のほかに町内会の役員をやりつつ、放送大学の卒業に至った。いわゆる二刀流だと思う。二兎を追う者だけが、二兎を得る。

ところで、卒業により人の本心に接し、私へのイメージを、そして自分を見つめる機会を得ることになった。私の周囲は世間という言葉を使い、高齢者の進学をコスパ・タイパ的に低く評価している。やらない理由を探す、努力しない理由を作るのは簡単である。

私も放送大学で学んだことを基に行動し、結果を得ることで卒業で見えた風景を超えていきたい。勿論、一力君は国内のタイトルのみならず、2度の世界チャンピオンという結果を出している。


山形学習センター機関誌「ゆうがく」第87号(2024年12月発行)より掲載

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