【学習センター機関誌から】大学卒業・学びの種・喜びの種・再出発

心理と教育コース〈全科履修生〉

 阪田 由美子

 

令和3年3月、卒業できたのは在籍できる10年目、最後の年でした。入学した当初から10年で卒業できたらとの考えでいましたが、途中で欲も出てきてもう少し早く卒業できたらとの考えも出てきましたが、最初の予定通りにギリギリの卒業でした。

入学のきっかけは、発達障がいの息子が健常に生活をするまでの過程を実践してきた経験から検証してみたいと考えたからです。シングルマザーで3歳と7歳の息子を抱え、子育てをしながら、発達障がいについて学び、親の私自身から関わり方を変え、関わる方に伝え実践してきました。

放送大学の面接授業では、大学の先生たちの講義を聞き、学んできた同じ内容のことや異なることなど様々なことを学ぶことができました。授業以外の学習会などでは、医学的、学問的、心理的、福祉的な様々なことを質問させていただき、いろんな機関に繋げていただきました。きれいごとはここまでですが、授業料を確保不可の時は、半期は放送授業分の2単位の時、面接授業1単位の時もあり、息子2人を私立大学に通わせながら学ぶのは苦しかったです。               

息子2人が大学卒業後に、駆け込み修得し卒業に至りました。面接授業で出会う、講師の方や同窓生の方々のいろんな体験や志を共にするにあたり、研鑽することへの目標も定まり、10年が過ぎていました。大学卒業と同時に、学びの種の息子が結婚し、喜びと共にお嫁さんに託すことになり、いったんは子育ても卒業です。               

発達障がいを学び始めた時には、息子の大学進学や結婚はイメージができず、未来を考えることができませんでした。放送大学の面接授業や『地域貢献プロジェクト』で一緒に学び、時間を共にした学友と今、この経験を子育て支援という形で、地域に恩返しをと考え活動しています。再出発で『生活と福祉コース』に入学しました。大学、地域、関わっていただいた方に感謝。               

              


和歌山学習センター機関誌「てまり」 92号より

 

公開日 2021-11-19  最終更新日 2022-11-11

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