【学習センター機関誌から】歴史サークル(サークル紹介)

(大阪SC)歴史サークル 上田敏夫

歴史サークルは、平成10 (1998)年、放送大学の性質上、どうしても疎遠に成りがちな学生間の親睦と交流を図り、併せて日本史の探究を通じて日本人としての自覚を促し、先人たちの偉業の足跡を辿ることによって、近年失われつつある日本人としての誇りを今一度考えようとして先輩諸氏によって創設されました。

創部当時のメンバーは、休憩室の雑談から誕生したこともあり、5 名で意見の相違から激論を交わすこともありましたが、総じて和気藹々楽しい企画を実施していくことで、会員、賛助会員を併せて100 名を超えるサークルに成長いたしました。

しかしながら、会員諸氏の高齢化と昨年来の中国製のコロナウィルス禍によって、現在会員数は激減しています。現在の活動状況は、毎月一回の勉強会(現在はテレビの歴史番組の上映、解説を実施しています。)と大阪近郊の寺社、遺跡、史跡などを歩いています。

また年間2 回ほど青春18 きっぷの利用、フェリー、旅行者主催の割安ツアーなどを利用して1 泊、又は2 泊程度の国内旅行を実施しています。現在までに北海道から九州、四国、山陽、山陰、東海、沖縄まで巡り歩きました。中でも消失前の首里城を十分な時間で見学することが出来ましたことは、本当に忘れられない思い出になりました。

昨年2 月に実施しました北海道旅行は、目的のオホーツク流氷の見学はできませんでしたが、雄大な北海道の冬景色を堪能し、-20℃の体験をすることが出来ました。何しろ携帯電話やデジカメのリチュウム電池が減ってしまって作動しなくなるのです。本当に貴重な経験をすることが出来ました。

また、吉野ケ里遺跡の見学によって邪馬台国論争の一端を窺い知ることが出来ましたし、また日本書紀にも記載されている瀬戸内科の小島<姫島>では、古代から続く瀬戸内海交通の現状を知り、沖縄から北海道まで<渡り>をする珍しい蝶々に出会うことができました。それから漁業クルマエビの養殖ぐらいしかないこの島は、島民の大部分が公務員というワークシェアリングを実施していることで有名です。歴史サークルは、今後も楽しい企画を考え実施していこうと考えています。

少しでも興味をお感じになった方は、一度覗いてみてください。


大阪学習センター機関誌「みおつくし」82号より

公開日 2021-10-15  最終更新日 2022-11-11

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