【学習センター機関誌から】 学生寄稿文 「学ぶあなたが主役です。」

熊本学習センター
選科履修生 池田 潔

私は、教員です。そのため、「教員は、専門性で勝負。授業で勝負。」ということを初任以来研修などで指導を受けてきました。そのような中、自分の人間性や、学級経営能力、教科指導力、組織の一員としての校務遂行能力の向上を図るためにはどうしたらよいのかという問いを持ち続けていました。

そのような強い想いを持っていた30代前半に放送大学のパンフレットの中に「学ぶあなたが主役です。」というキャッチフレーズに惹かれて放送大学に入学しました。

放送大学(大学院)の学びを通して、小学校専修免許状、特別支援教諭免許、学校図書館司書教諭の資格、学芸員などの資格を取得することができました。教員であったので、学芸員の知識は全く持っていなかったため学芸員の資格を取るための学びは苦労しました。そんな私ですが、学びを進めていくなかで、学芸員としての専門的な知識・技能を身に付けることができました。

特に印象的であったのが、博物館実習を行うために九州産業大学で講座を受けたり、現地研修で九州国立博物館・博多座・科学館・動物園・八幡製鉄所跡地での学びを受けたりしたことでした。受講生の方々も様々で20代の現役学生や70代の方々など月2回程度の学びは学芸員の学び以外にも私自身の視野を広めることができました。

放送大学での学びは、まさに生涯学習であり、人との出会いの場でもありました。学びを続ける中で、熊本県教育委員会へ出向することもでき、現在は宇土市立宇土小学校の授業で、学んだことを生かすことができるようにもなりました。

その後、放送大学で学んだ経験を生かして、社会教育主事の資格、熊本県で第一期生として社会教育士の称号を取得しました。そして、平成28年熊本地震を体験したことから防災面の知識・技能、指導法等を学ぶために防災士の資格を取得し、同時に防火管理者講習、防災管理者講習を受講して、学校や地域の安全のためのスキルを高めることができました。

また、どの先生方も活気づきやりがいを持てる職場づくり(職場改善)を推進することと働き方改革を学校現場でも効果的に実践するためにメンタルヘルスマネジメント検定ⅡⅢ種の資格試験を合格しました。さらに、児童(生徒)・保護者及び教職員の心のサポートを行うために、本年度中に放送大学で認定心理士の資格を取得予定です。

まさに、私自身が主体的で対話的な深い学びを続けています。

Learning by doing(「なすことで学ぶ」です。)

今後は、今まで放送大学での学びの蓄積を踏まえて、かつて受験した司法試験、司法書士試験、行政書士、社会保険労務士の試験合格へ向けての学びも少しずつではありますが、再チャレンジ続けたいと思います。また、英語検定の上級資格の合格、地域の防災活動への協力、地域学校協働活動の推進(行政・民間企業・NPO団体・学校の連携)、貧困対策としてのボランティア活動の協力を積極的に行いたいです。

そしてなにより、目の前にいる子供達のお手本として、学ぶことのすばらしさを授業などで伝えたいです。「教師が変われば子供が変わる」という不易の言葉があります。そのことを我が身を通して実証したいです。子供のために頑張る教師を目指したいです。

最後に、宇土市は、文化的にも豊かであるので、子供達にはふるさと宇土のすばらしさについても語り、ふるさとを大切にする心を育みたいと考えています。「学ぶあなたが主役です。」というキャッチフレーズを子供達にも是非伝え、ともに学び成長したいと思います。

放送大学での学びは、私個人に生きる活力を与え、教員としての資質や能力や指導力、そして私自身の人間性を豊かにしてくれました。「私の心に火を付けてくれた。」と言っても過言ではありません。 現在、少しずつですが、学びを熊本県の教育に還元できるようになってきたと感じています。放送大学の学びに感謝しています。


熊本学習センター機関誌「きんぽう」 第96号 2022年7月発行より

公開日 2022-10-21  最終更新日 2022-11-11

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