【新任所長挨拶】 所長就任のあいさつ(三重学習センター所長・梅川逸人)

三重学習センター所長 梅川逸人

2023年4月より放送大学三重学習センター長を拝命しました梅川逸人うめかわはやとと申します。
私は1986年4月に名古屋大学医学部に採用され,1988年4月に三重大学生物資源学研究科・生物資源学部に異動し,37年間に渡り教育・研究に従事いたしました。部局での最後の4年間は生物資源学研究科長・学部長として,その後は三重大学理事・副学長,三重大学参与・特命副学長として大学の管理運営に携わりました。これまでの経験を活かし,三重学習センターのスタッフの方々とともに,放送大学の学生さんの学習を支援していきたいと考えております。

専門は栄養化学・薬理学・生化学で,若い頃は細胞内情報伝達や細胞増殖に関わるタンパク質の研究に携わり,特に核小体タンパク質の細胞増殖における機能解明を中心に行っておりました。このところは食品に含まれる機能性成分の研究の焦点を当て,企業や地域の自治体との共同研究を展開しております。
研究対象とするサンプルは,味噌,醤油,茶,海苔,小豆など日本にゆかりの深い食品で,それらの抽出物や製造過程で得られる未利用資源から生体調節作用を有する成分を取り出し,健康の増進や生活習慣病の予防や改善に役立てる研究を行っています。
共同研究を進めていく上では,相手側の担当者の方々との相互理解が非常に重要だと感じています。

最近,マスコミ等で「リカレント教育」あるいは「リスキリング」がよく話題になっています。人生100年時代と言われていますが,退職後の学び直しや仕事で必要なスキルを身に付けたりなど,様々なステージやタイミングでの学びが注目されています。
私はかつて放送大学の学生さんの卒業研究の指導をお引き受けしたことがあり,その方は企業を退職されたあと,放送大学に入学され所定の単位を取得後,卒業研究を履修されました。私の専門分野で卒業研究を行うには生化学の基礎知識が必要なため,卒論に関係する専門書をお渡しして勉強してもらったのですが,その方は非常に熱心に取り組んでおられました。今でも忘れません。

放送大学三重学習センターでは,あらゆる年代や職業を問わず自由に学べる環境が整っています。また,科目履修生から大学院まで様々なレベルのカリキュラムが用意されており,学生の皆さんの学びのステップアップに対応しています。さらに,学生研修旅行やサークル活動等の楽しいプログラムもあります。
ぜひ私達と一緒にこの放送大学三重学習センターで学びましょう。


三重学習センター機関誌「Teatime」第114号より

公開日 2023-05-23  最終更新日 2023-05-23

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