『実践ゲーム理論』(ライブWeb授業・専門科目 情報)

武藤 滋夫
東京工業大学 名誉教授

<推薦者のコメント>宍戸 彩代さん(全科履修生)

武藤滋夫先生のライブWeb授業「実践ゲーム理論」をおすすめしたいです。

ゲーム理論という名前だけを聞いたことがあり、好奇心から受講しました。
囚人のジレンマ、中古車の売買、オークションの入札額など、興味を惹く言葉が次々に出てきます。

数学が得意ではありませんが、難しい数式はなく最後まで分かりやすい説明で、合理的な選択とは何か、ナッシュ均衡、シャープリー・シュービック指数のようなゲーム理論の基礎的な概念を理解することができました。

ライブWeb授業という新しい形式の面接授業ですが、授業自体はWeb会議システムのZoomで受講します。資料の配布や出席登録をWeb上のシステムから行うという形で、操作は分かりやすかったです。
授業では受講生の理解度を確認したり、質問を受け付けながら進めてくださるので、取り残されることはありませんでした。

また、この授業は放送大学のマスコット、まなぴーと一緒に学べるというのも大きな特徴です。
まなぴーは授業中に先生に疑問を投げかけたり、受講生が理解をする手助けをしてくれます。
武藤先生とまなぴーのやりとりに和む場面も多くあり、とても楽しい授業でした。


[ライブWeb授業のご紹介]

放送大学 「ライブWeb授業」は、面接授業の良さとオンライン授業の利点を併せ持つ新しい授業形態です。

ライブWeb授業に関する 情報はこちら(ライブWeb授業コーナー)


<武藤先生からのコメント>

推薦コメントありがとうございました。ゲーム理論の考え方を受講生の皆さんが理解してくださったことは私にとって大きな喜びです。

「ゲーム理論」は今から80年ほど前に誕生した比較的新しい理論です。日本でも最近いろいろなところで名前が聞かれるようになってきました。写真はアメリカのストーニーブルックで毎年夏に開かれているゲーム理論の会議のときのものです。ナッシュやシャープリーといったゲーム理論を作った人たちも参加して、世界中の学者が協力して新しい学問をつくってゆく熱気が感じられます。

ゲーム理論は、他の人々がどう行動してくるかを考えながら自分の行動を決定していくという他の理論にはない難しさを持っており、そこが、皆さんがとっつきにくいところだと思います。そこで、まずゲーム理論をこれまで学んだことのない東京渋谷学習センターの方に事前に講義スライドを見ていただいて、どこがわかりにくいかを教えていただきました。そして、それをもとにまなぴーからの質問を作りました。幸い受講生の皆さんも活発に質問してくださり、私も楽しく授業ができました。

2023年度は、昨年度の「実践ゲーム理論」では触れなかったトピックも含めてより広くゲーム理論を知っていただくために「非協力ゲーム理論」、「協力ゲーム理論」の2つの科目を、「実践ゲーム理論」とともに開講することにしました。といっても難しい数学は使いません。「実践ゲーム理論」と同様、事例を中心に+―×÷だけを使ってお話しします。もしご興味があれば是非またお目にかかりましょう。

若かりし頃の武藤滋夫先生(左端)、ニューヨークの学会にて。
右から2人目はジョン・ナッシュ、1人おいてロイド・シャープリー(いずれもノーベル経済学賞受賞)。

本科目の詳細はこちら!

2023年度第1学期は 「非協力ゲーム理論」(ライブWeb授業・専門科目 情報) を開講中


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皆様のご応募をお待ちしております。


公開日 2023-06-23  最終更新日 2023-06-23

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