『映像コンテンツの制作技術(’20)』 (放送授業・テレビ科目)

担当講師:近藤 智嗣
(放送大学副学長)

<推薦者のコメント>柚原 和吉さん(全科履修生)

何かのきっかけでビデオカメラを操作している授業映像が目に留まりました。早速次学期に理数系を敬遠しがちな私が情報コースで、初めて科目登録したのがこの科目です。

動画の原理から歴史がコンパクトに理解できます。
ビデオカメラについての基本的な機能とホワイトバランス、アイリス、シャッタースピード等の、今まであやふやであった知識が解りすっきりします。構図・照明・マイク・音声と業界人でしか知らない知識を解り易く講義され、非常に興味深く楽しく学べる科目です。掘出し物として8章の「ケーブル8の字巻」があります。この技は普段にきっと役立ちます。撮影実践の章では、裏の舞台がまたまた興味深く知り得ることが出来ます。映像作品制作側でプロの方々の生々しい声を聞くことも出来、貴重な講義です。

圧巻は、最終章の講師脚本による撮影実践です。
どこかで見たことある方が出演されてもいます。このドラマの完パケには思わずほっこり致しました。

各回の講義が、いつもワクワクし楽しくてあっという間の45分です。
ぜひ、科目登録をお勧めします。


<近藤先生からのコメント>

おすすめいただき、ありがとうございます。とても励みになります。
私が放送大学に着任した頃は、放送大学は放送のことを学ぶ大学ですよね?とか、卒業するとアナウンサーになれるのですか?と聞かれることが時々ありました。回答としては否定しながらも、漠然と思っていたのは、放送大学という特色を活かした科目があってもいいなということでした。それを実現したのが、この科目です。ただ私は映像の学校を出ているわけではありませんし、映像の仕事の経験もありませんでした。科目をつくりながら、ロケ収録の時は、映像スタッフがどんな役割分担で何に注意を払われているのかを観察し、粘り強く質問しました。つまり、この科目は私の疑問を紐解いた記録ということでもあるわけです。

スタッフの方々と話をしていると、先輩から教えられたからとか、プロの勘に頼られていることも多いように感じました。私が言語化して、「○○をするのは、こういうことですね?」のように伺うと、逆に「あ、そういうことだったのか」とプロの方から言われたこともあったように思います。
プロの方々へのインタビューですが、良い作品を作るための技術的なプロ意識だけでなく、他のスタッフや出演者への気配りを皆さんが口を揃えて言われていたのには感動しました。この科目もスタッフ一同が一丸となったからこそできた科目です。

授業科目として、気をつけていたことは、あくまで高等教育としての大学の授業であるということでした。各技術や要素の学問的な背景として心理学的な知見もできるだけ盛り込みました。
また、この授業では、放送大学のロケでも使用するビデオカメラを使っていますが、学生さんからの授業アンケートでは、ホームビデオ用のカメラやスマートフォンを使って欲しいという意見があります。この点は悩んだところですが、簡単に撮れる方法というよりも、基本的な原理を知り、応用が利くようにできることを優先しました。
さらに、この科目では、映画の歴史から始まり、プリプロ、プロダクション、ポスプロまでの全工程を取り上げ、映像制作の全体像を俯瞰的に知っていただくことを目的としました。映像という表現を協同的に創造するという点で、文芸理融合を目指した科目です。

映像制作関連は、AI(人工知能)技術によって、さらに大きく変わりつつあります。今後も、高等教育としての映像制作の授業がどうあるべきかを考えつつ、改訂していきたいと考えています。



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公開日 2024-02-26  最終更新日 2024-03-29

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