『地域包括ケアシステムと在宅医療(’18)』 (オンライン授業・総合科目)

担当講師:田城 孝雄
(放送大学教授)

<推薦者のコメント>原田 博子さん(全科履修生)

オンライン授業科目「地域包括ケアシステムと在宅医療」地域包括システム成立の経緯や実際について学ぼうと軽い気持ちで受講しました。

ところが、8回の講義それぞれ全国での在宅医療や介護などの取り組みが紹介されていて、目から鱗でした。それぞれの地域での特徴に合わせた取り組みが紹介されていてとても参考になりました。
是非ケアマネージャをされている方や行政の人たちにも受講してほしいと周りの人にも進めています。また、地域住民としての立場での受講でも自分の住んでいる市町での取り組みの参考になると思います。
全科履修だけでなくても科目履修での履修でも是非この科目を広く知ってほしいと思っております。

1回の受講では、知識を得ることや情報を受け取るだけで一生懸命でしたが、実践や取り組みを進めようと思うと再度ゆっくり資料を見て学びなおしたいと考えています。


<田城先生からのコメント>

原田博子 様、お褒めのコメントを戴き、ありがとうございます。
御指摘の通り、この科目は、総合科目として、基礎自治体(市区町村)で、介護保険や(高齢者)福祉を担当する行政職員や、保健・医療・看護・介護・福祉の現場で働いている専門職種の方々に対して研修の教材として活用して頂こうと思い開講しました。もちろん、介護保険や地域包括ケアシステムは、地域にお住まいの方全員に関わることなので、専門職でない一般市民の方々にも、受講していただきたいと思います。

行政職員から厚生労働省に入省して、介護保険制度、地域包括ケアシステムの構築に活躍されている服部真治先生に、もう一人の主任講師をお願いしており、全国自治体の地域包括ケアシステム構築や介護保険地域支援事業の最新事例を取り上げて紹介しております。先進事例として柏市、武蔵野市、稲城市、山口県防府市、佐賀県嬉野市や、栃木市、船橋市の在宅医療の支援策を取り上げています。

また新潟県長岡市こぶし園のとりくみと共に、公立みつぎ総合病院名誉院長の山口昇先生というレジェンドのお話を直接お伺いできます。1980年代から地域包括ケアシステムを提唱され、国会でも取り上げられた公立みつぎ総合病院名誉院長の山口昇先生のお話はとても興味深く有益です。山口昇先生は、2022年に90歳で御逝去されており、貴重な映像となっております。

付記:
「地域包括ケアシステムと在宅医療(‘18)」は2017年に収録しました。
その後の制度の深化については、以下の書籍を参考にして下さい。

田中滋 監修 田城孝雄・内田要 編:
地域包括ケアシステムの深化と医療が支えるまちづくり -ソーシャルインクルージョンとSDGs-,
東京大学出版会,2022



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公開日 2024-03-31  最終更新日 2024-03-31

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