

担当講師:野崎 歓
(放送大学教授)
<推薦者のコメント>廣田 明さん(全科履修生)
私は映画愛好家で、多くの映画に心動かされてきました。
しかし、残念なことに心動かされた理由については、せいぜいのところ、ストーリーの卓越性や俳優の演技のすばらしさ、あるいは印象に残るシーンを挙げる程度で、明確に言語化(分析)することはほとんどできませんでした。そして、その都度もどかしい思いを抱いてきました。
そこで今回、映画を勉強したいとの思いから、
「映画芸術への招待」を受講しました。
今回この講座で、映画史や映画技法論、そして映像論、作品分析などにも触れることを通じて、映画を観る視点や映画の文法について取り組むことができ、以前であれば漫然と観流していたであろうシークエンスなどについて楽しむことができました(『戦艦ポチョムキン』、『マルタの鷹』、『大いなる幻影』、『市民ケーン』など)。
また、今まで食わず嫌い的に敬遠してきた古典と呼ばれるような作品にもたくさん触れることができ、心を揺さぶられる貴重な経験をすることもできました(『サンライズ』などはこの講座で紹介されなければ鑑賞することはなかったと思います)。
映画は娯楽の一つであり、人それぞれのやり方で楽しむことができれば良いとは思います。しかし、この講座を通じて、映画を観る視点や映画の文法を知ることにより、一層広く、深く娯楽としての映画を楽しめることができるようになったと思います。
この講座は、映画史や映画学に馴染みのない映画愛好家にとって貴重な教科書として、また映画入門として最適であると思います。
<野崎先生からのコメント>
大変嬉しいご感想をお寄せいただき、主任講師の一人として、心から感謝申し上げます。
教材制作にあたったわれわれの意図を正面から受け止めて、真摯に学んでくださったことが伝わってきました。とりわけ嬉しいのは、この授業をきっかけに「今まで食わず嫌い的に敬遠してきた」古典的作品に「たくさん触れることができ」たとのお言葉です。
「(『サンライズ』などはこの講座で紹介されなければ鑑賞することはなかったと思います)」と具体的に注記されていることに驚き、感激しました。
このサイレント作品については、印刷教材では三行ほど触れただけで、番組中でもスチール写真を一枚紹介したのみでした。こういう箇所に目を留めて、学生が この傑作を観てくれたなら(版権切れの作品ゆえ、その気になればネット上ですぐ観られるのだけれど) …… という願いをひそかに込めたつもりでしたが、その願いにちゃんと応えてくださったことに感動しています。
この科目をとおして、映画という巨大な文化遺産の存在に改めて目を開き、さまざまな作品の魅力を味わいながら、社会や文化について学びを深めていく。そんな学生が続々と現れるのではないかと期待がふくらみます。
頂戴したご感想を励みとして、いっそう意欲的な科目制作に取り組みたいと思います。ありがとうございました!
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公開日 2026-05-08 最終更新日 2026-05-08



