【学習センター機関誌から】閏(うるう)年



新潟学習センター所長
大原 謙一

今年2024年は4年に一度の閏年です。皆さんご存じのように、閏年は1年が366日になります。
なぜ4年ごとに1年が1日増えるのでしょうか。
それは、1年の長さが365日より少し長いためです。1日の長さは、地球が自転して1周回る時間(自転周期)に基づいて、1日=24時間=86,400秒と決められています。いっぽう、1年の長さは、地球が太陽の周りを回る公転周期(1太陽年)に基づいています。1太陽年=365.24219日なので、1年を365日とすると4年で約1日ずれてしまいます。4年に1日増やすと、1年あたり(1/4)日増やすのですから、[365+(1/4)]日=365.25日になり、1太陽年より0.00781日分増やしすぎになります。これを補正するため、きりのいいところとして、以下のようにします。
1. 西暦年が4の倍数の年は閏年。
2. ただし、西暦年が100の倍数の年は平年。
3. ただし、西暦年が400の倍数の年は閏年。
1年あたりに換算すると、1年=[365+(1/4)−(1/100)+(1/400)]日=365.2425日となります。1太陽年との差は、まだ0.000031日≒(1/3200)日、つまり、約3200年に1日弱ありますが、この補正は今のところ考えられていません。閏年には2月28日の翌日に2月29日が入ります。この2月29日のことを、あまり聞き慣れないかもしれませんが、閏日と呼びます。

旧暦(太陰太陽暦)では、閏月というものがあります。旧暦の1ヶ月は、月の満ち欠けを元に定められていて、平均して約29.5日なので、29日の小の月と30日の大の月がほぼ交互にやってきます。
そうすると、1年=12ヶ月=354日となり、地球の公転周期(季節の周期)より約11日も短くなります。これを補正するために、約3年に一度、1ヶ月余分に入れて1年=13ヶ月とします。余分に入れる月を閏月と言います。閏月は12月の次に13月を入れるというものではありません。どこに入れるのかは、ある規則に従っていて(説明が長くなるので省略します)、たとえば、5月の後に入れる場合は、閏5月と呼ばれます。ちなみに、令和5年(2023年)にも閏月があって、2月の後に閏2月がありました。

閏月とは逆に小さな補正として、閏秒のいうものもあります。これは、地球の自転周期には不規則に変動があり、1日=86,400秒と少しずれていることに起因しています。このずれを0.9秒以内に収めるため、1972年から導入され、世界標準時の1月1日と7月1日になる直前(日本時間では午前9時の直前)に1秒増やしたり減らしたりするのが閏秒です。これまでに27回閏秒があり、いずれも1秒増やすものでした。日常生活には関係なさそうですが、コンピュータの時刻合わせなどでは非常に重要で、きちんと対応しないと大きな社会問題を引き起こす可能性があります。面倒なので廃止しようという議論もあります。

いずれにせよ、今年は閏年。1日得をするのか損をするのか分かりませんが、今年もよい年であることを願って、「ぼちぼちいきましょう」。


新潟学習センター機関誌「松籟」第145号(2024年1月発行)より掲載

公開日 2024-04-30  最終更新日 2024-04-30

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