自由で幅広い放送大学での学び 坂本 賢一(さかもと けんいち)/ 埼玉学習センター

専門は中小企業金融で、政策金融機関で働いてきました。
若い頃大学で学んだのは経済学で、勤務先との相性は良かったのですが、専門外の分野、特に文学や歴史、教育や福祉といった科目を学びたいという欲求が徐々に高まり、定年を迎えるに当たって、幅広くしかも自由に選択でき、自分のペースで学べる放送大学に行き着きました。

特に思い入れの強かった文学や歴史が学べる「人間と文化」コースを第一に選択し、憧れでもあった物語文学や和歌・俳句等を学ぶ一方、歴史(西洋史・中国史など)を丁寧に学べたことは喜びでさえありました。そのときのノートも保存し、読み返すこともあります。
面接授業で学んだ松尾芭蕉の『おくのほそ道』は、特に記憶に強く残っています。深川から千住、草加松原辺りまで当時のコースを辿り、レポートにまとめて提出した思い出があります。他にも、カント哲学に触れることができ、難解ながらも学べた充実感が残っています。

卒業後は他のコースに再入学し、学びを継続しました。「社会と産業」コースでは、面接授業で「日本国憲法」を学び直せたことが大変良かったと思います。「生活と福祉」コースでは、身近な問題でありながらも意外に知らない部分の多い分野を学べ、老後の生活に生かせるものとなりました。
更に今、「心理と教育」コースで受講している教育に関する科目は、小学校の学習支援員をする中で多少とも役立っています。

ことほど左様に、放送大学のカリキュラムは、幅広く自由に選択でき、分かり易い教科書とネットでの講義の併せ技で構成され、それに面接授業が加わり、とても立体的な学びのシステムがビルトインされていると思います。また、学習センターごとにサークルが存在し、趣味を生かせる環境も整っています。
因みに私は、「朗読の会」に属し、学園祭「埼玉フェスタ」での発表も行い好評を得ています。
学びを志す全ての人々にとって放送大学の学びは、本当に素晴らしいものといえると思います。


プロフィール  

1949年 横浜市生まれ
2015年4月 「人間と文化」コースに編入学(全科履修生)
2018年9月 同コース卒業
2018年10月 「社会と産業」コースに再入学
2020年9月 同コース卒業
2020年10月 「生活と福祉」コースに再入学
2022年9月 同コース卒業
2022年10月 「心理と教育」コースに再入学

※2023年2月13日 本誌掲載の記事です。


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公開日 2023-04-25  最終更新日 2023-04-25

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