あるきっかけから大卒資格を目指した6年間 佐藤 敬一(さとう けいいち)/岩手学習センター

私は高専卒のため、大学にはある種の憧れがありました。
それを実に放送大学へと突き動かしたきっかけは、長女が高校受験期を迎えた際に「長女より先に大卒資格を!」という発想が頭に浮かんだことです。
以前から興味があった応用行動分析学の知見を深めるべく心理と教育コースに編入し、それから6年間、この春に長女より一年だけ早く卒業となりました。
卒業式には妻と娘たちの同席が叶い、次女から「パパ、かっこいい!」と言われて照れつつも記念すべき日になりました。

そんな大学生活ですが、最初は上手く勉強の習慣が作れない中、面接授業で個性的な学友と接しながら徐々に調子を掴むことができました。
しかし、途中からはコロナ禍でその交流も難しくなり、資格取得に必要な面接授業が中止や満席で取れず、卒業研究のクライアント探しが難航するなど多くの影響を受けました。
ただし、これらの過程では、卒研指導の先生からの励ましがあり、また他大学の教育学部に進んだ長女との日々の意見交換が新鮮な刺激になり、更には家族のサポートを受けながら最後まで楽しく学び続けることができました。
ところで、この卒業研究ですが試練の後には必ず大きな達成感が得られますので、ぜひ挑戦することをお勧めします。
さて、これらの他に個人として印象深かった出来事は在学中に第一回大会が開催された盛岡シティマラソンでのフルマラソン完走です。
これだけでは放送大学との関わりが不明ですが、岩手学習センターは岩手大学の図書館に併設されており、私の場合は丁度この建物の正面が同大会のスタート地点でした。
そのため、勝手ながら母校を背負い出場する的な気持ちで走り出したことを憶えています。
最後に、学びの多様化が叫ばれる昨今ですが、その選択肢の一つとして放送大学の存在は秀逸と言えます。今は卒業直後でちょっと一休み中ですが、近い将来にはまた何らかの形でこの学び舎に戻りたいと考えています。


プロフィール

(さとう けいいち)
1966年11月 岩手県盛岡市生まれ
1987年 3月 一関工業高等専門学校卒業
2017年 4月 放送大学編入学
2023年 3月 放送大学卒業
2023年 4月 認定心理士資格取得
地元企業で知的財産を担当。並行して発達障がい児と家族を支援するNPO法人で活動。

※2023年11月13日本誌掲載の記事です。


岩手学習センターウェブサイトはこちら

公開日 2024-01-23  最終更新日 2024-01-23

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