人生は一度でもひとつではない 黒木 啓子(くろき けいこ)/ 宮崎学習センター

短大を卒業して30年、昔「人生50年」と言われていた50歳という歳を迎えるにあたり、今自分が亡くなったら何を後悔するかと考えることがありました。その時一番に出てきた答えが、「大学を卒業したい」という気持ちでした。 ずっとこのことは頭の片隅にあったのですが、できない理由を沢山並べ、なかなかその一歩を踏み出せないままでいました。ようやく決心がつき、念願の大学生となったのが2018年4月でした。

私が学ぶ先として放送大学を選んだのは、自分のペースで学べる事、そしてコース以外の科目を自由に学べることが大きな理由でした。
また「心理と教育コース」に入学したのは、これまで約16年間、ボランティアで赤ちゃんを亡くされた母親の心に寄り添う活動を行う中で、「心」について一度しっかり学んでみたいと思ったからです。私自身も経験者であり、多くの母親のつらい気持ちを聞いてきましたが、このような経験を踏まえて学んだ科目のうち、「今日のメンタルヘルス」や「母性看護学」が自分自身のためにも、そしてボランティア活動においてもとても役に立つ内容でした。放送大学では素晴らしい先生方から学ぶことができ、また講義内容も素晴らしく学ぶ意欲を継続して高めてもらえたことに、とても感謝しています。 記憶力も衰え、理解に時間のかかる状況の中、学ぶことが楽しい、分からないことが楽しいと思えた頃に卒業を迎えることになり、嬉しい気持ちと共にとても寂しく感じました。しかし、放送大学の良いところは別のコースに再入学し学びを続けられることです。一度目は自分の為に、現在は天国にいる娘の分として「生活と福祉コース」で学びを続けています。

ところで、私は高校で毎年講義をさせていただく機会があるのですが、その中で自分が大学生であることを告げ、いくつになっても学ぶという気持ちを忘れないことの大切さを常に生徒に伝えています。人生は一度きりですが、自らの意思で様々な選択ができるのです。

「人生は一度でもひとつではない」私の座右の銘です。 私は放送大学で学べることをとても誇りに思っています。


プロフィール  

黒木 啓子(くろき けいこ)

1968年 宮崎県生まれ 宮崎県育ち。短期大学卒業後、会社員勤めを経て結婚
2005年 第一子死産を機に宮崎天使ママの会を仲間と共に立ち上げる。
2021年9月 心理と教育コース卒業、
現在は「生活と福祉」コースに在籍、卒業を目指す。
趣味は読書、温泉巡り
「宮崎天使ママの会」代表

※2022年4月11日本誌掲載の記事です。


宮崎学習センター https://www.sc.ouj.ac.jp/center/miyazaki/

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