始まりは 「無知の知」 から 牛島 香織(うしじま かおり)/ 鹿児島学習センター

「無知の知」:自分が知らないということを自覚する― 。
古代ギリシアの哲学者で哲学の父と呼ばれるソクラテスの名言と言われており、私の自発的学びの原点となる言葉です。

私が放送大学に入学したきっかけはフランス語講座で一緒だった起業家女性との何気ない会話の一言からでした。
「私は結婚出産して育児中に大学入学し、小さい我が子を抱えながら論文を書き上げたよ。」
当時、仕事と家事と育児で手一杯だった私に衝撃が走りました。「子供が小さいから……」「家庭があるから……」― 様々な理由をつけて挑戦することを避けてきた私を奮い立たせてくれた彼女の存在は大きなものでした。

学士取得への道のりを聞いた私はすぐに行動を起こし放送大学の心理と教育コースに入学しました。
心理と教育コースを選んだ理由は、子育て中に感じた現代の子供が抱える問題や悩みを汲み取る力を養いたいと思ったからです。
これからの社会で必要となる多様性を子供にどのように教え、どのようにサポートしたらよいか、メディア情報や自己啓発本にのみ頼るのではなく正しい知識を獲得するために放送大学を選びました。

最初は四科目から挑戦しましたが、単位認定試験では二科目落としてしまいました。再試験が次学期に限り無料で受けられるので勉強スケジュールを見直し、勉強することが習慣化するよう学習時間を生活の一部に落とし込みました。
最初のつまずきから試行錯誤を経て一日三時間の自習学習時間を確保し、四年目となる今年は卒業研究に取り組んでいます。

放送大学では、放送授業科目において三〇単位以上の修得ほか二つの条件を満たすことで他大学の授業科目を履修することができる単位互換制度を利用することが可能となり、若い大学生と一緒に学びながら単位修得もできます。
放送授業と教科書と地元の大学での学習の三本柱でわからないことを一つ一つ理解し自分の知識を蓄える日々です。

今後の大きな目標はヨーロッパで学ぶことです。ソクラテスをはじめとする哲学や心理学の原点となる地で「無知の知」の信念を貫き貪欲に学んでいきたいです。


プロフィール  

牛島 香織(うしじま かおり)

1980年 愛知県名古屋市生まれ 鹿児島育ち
2003年 結婚
2004年 長女出産
2008年 長男出産
2019年 放送大学全科履修生 心理と教育コース 入学
2020年 福祉関係へ就職

※2022年 8月22日 本誌掲載の記事です。


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公開日 2022-10-21  最終更新日 2022-10-21

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