まなびの探求、それは人と人との関わり 加幡 秀樹(かばた ひでき)/愛媛学習センター

放送大学の存在は知っていましたが、家業の後継者として大学どころではありませんでした。しかし、下の子どもが社会人になったのを機に2013年秋に入学しました。4年間で学位を取り卒業するつもりでしたが、いつの間にか3コース目の学位記授与式を昨年迎えました。

転機となったのは、入学翌年の春、愛媛学習センターから機関誌「坊ちゃん」とともに入学者の集いの後の交流パーティ出欠のハガキが送られてきたので、思い切って参加してみたことです。

そこで、学友会「にぎたつ会」の勧誘を受け、人恋しかった私は快く入会しました。そして役員になりイメージが一新。通信授業を寡黙に一人で勉強すると思っていましたが、仲間づくりという学友会の醍醐味に触れて水を得た魚のように活動し、もう6年目になります。今では看板行事の「にぎたつカフェⅡ」が好評です。初めは少人数で役員さんが中心でしたが、徐々に口コミで広がり、人数も内容も充実してきました。

きっかけは、学習相談に行くといつもとても親身にそして分かり易く教えてくださる客員教員の先生方が毎週出勤されているのに、利用者は極少だったことです。もっと先生と学生の距離を縮めようと始めたのが「にぎたつカフェⅡ」です。当時の所長に学友会として企画書を持っていき、「1学期に各先生方1回勤務時間の1時間をください」と談判しました。「学生は学友会が集めます、先生は普通に雑談してください」と交流スペースでコーヒーやお茶を飲みながら、先生を囲んで自己紹介や時の話題などを雑談しています。私自身、人が好きなので、笑いが絶えない楽しい時間です。コロナ禍においてもメールで日程調整し、Zoomで行いました。最近は、来場者とZoom参加者同時進行で行い、先生の専門領域から参加者のために今すぐにでも活用できる情報を提供していただくなど、充実しています。ちなみに、「にぎたつカフェⅠ」もあり、それは学生が情報提供し、参加学生と雑談する企画です。

私は本当に放送大学の学生で良かったと思っています。学生の年齢層の高さもあり、関われば関わるほど、経験の知恵や人間観など、正にまなびの宝庫です。
ボケ防止にも活用できます。長生きする方法はフレイルの改善で身体性、精神性、社会性の融合です。と「にぎたつカフェⅡ」でまなびました。特に社会性がカギで、私は人と人との関わりができる愛ある放送大学が大好きです。これからも仕事をしながら楽しく盛り上げて行く覚悟です。
開かれた大学、放送大学 バンザイ!


プロフィール

1965年 愛媛県愛南町生まれ
1983年 高校卒業後、家業継承
2002年 廃業後、松山市で起業
2013年 放送大学教養学部 (心理と教育コース) 入学
2018年 同上卒業
2018年 放送大学教養学部 (人間と文化コース) 入学
2020年 同上卒業
2020年 放送大学教養学部 (情報コース) 入学
2022年 同上卒業
2022年 放送大学教養学部 (生活と福祉コース) 入学

※2024年2月12日 本誌掲載の記事です。


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