学びをつなげてくれた放送大学 川口 瑛士(かわぐち えいじ)/ 沖縄学習センター

私には小さい頃から将来なりたいものがたくさんあった。
宇宙飛行士に大学の教授、スポーツ選手にヒーロー等、挙げればきりはない。

将来を漠然と考え、大学で何かを見出し、将来を決めるために地元の大学に進学する予定だった。しかし、高校三年生の時に、心理士の初の国家資格である「公認心理師」が誕生すると報道された。
調べてみると、さまざまな分野で活躍し、多くの人に必要とされる仕事であり、元々メンタルヘルスについても興味があったため、医療系大学に進学し、公認心理師を目指すことに決めた。
漠然と将来何にでもなりたい少年から、初めて明確に「なりたいもの」ができたのである。

それからは黙々と心理学について勉強し、そのまま卒業するのだろうと思っていた。しかし、大学二年生の終盤に流行り始めた新型コロナウイルス感染症。
当時働いていたアルバイト先で大幅に出勤日数を減らされ、進級に必要な学費もままならず、大学を辞めることになった。

途方にくれていたときに、友人に紹介してもらったのが、放送大学である。
一般的な大学と比べ学費が安く、授業形態もテレビにラジオ、オンラインに面接授業等があり、授業を受ける場所や日時も自由度が高い。
実際に学習センターで話を聞き、働きながら通っている学生も多くいることや全国に学習センターがあること、授業の質も高いことを知り、入学を決めた。

初めて授業を受けたのは、自宅だった。
今まで大学に通って授業を受けていたのでスマートフォンで授業を受けるのはかなり新鮮だった。
実際の大学では教授のペースで授業が進むが、放送大学の場合、何度でも同じ授業を受けることができるし、スピードを速くしたり、聞き逃した部分を巻き戻すことができるため、授業をより深く理解することができた。

また、「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」で、自分の学びたい方向性を定めることもでき、私は心理学について学ぶため、「臨床心理学基礎プラン」「心理学基礎プラン」を履修し、先日取得することができた。

現在、建設業界で働いているのだが、かなりのストレスを抱える人が周囲に多くいる。
放送大学で学んだ心理学を生かし、セラピストまではいかずとも、心のケアやメンタル面で職場の仲間たちのサポートができるようになりたいと思っている。


プロフィール  

1999年9月生まれ。おとめ座。沖縄県出身。
公認心理師と一級建築士の取得に向けて日々勉強中。

※2023年4月10日 本誌掲載の記事です。


沖縄学習センターウェブサイトはこちら

公開日 2023-06-23  最終更新日 2023-06-23

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