放送大学への入学のきっかけは、年齢を問わず、働きながら、学位が取得できること、日向市に学習センターが設けられていたことによります。75歳でのチャレンジは「4年間で必ず卒業する」を目標としましたが、懸念した仕事との両立は、いつでも好きなときに学習のできる環境が整っていることがわかり、上手く学習計画がたてられたことにほっとしたものです。
初めは、多岐にわたる科目の選択に迷いましたが、興味ある科目、仕事に関係するような科目を選んだので、意外とスムースに学習に入りこめたものでした。興味ある科目である博物館関係は、紹介する各地の博物館の内容の豊富さと教授の引き込まれるような説明に、いつもワクワク感で受講したものでした。この科目で良い評価を取り、今後の学習に更に気合が入ったものでした。
面接授業は、唯一先生との対面ができ、多様性のある学生の皆さんとコミュニケーションが図れる楽しみもあり積極的に受講しましたが、仕事の関係から日程が調整できず、どうしても受けたい科目等を断念せざるをえなかったことが、今でも心残りです。
「宮崎の地震・津波の歴史に学ぶ」は、発生が予想される「南海トラフ・日向灘地震」に向けての防災の教訓として、学生の皆さんが活発に質問をするなど、真剣に受講していたのが印象的でした。単位認定試験が近くなると、徹夜も辞さないほどの猛勉強をしたこともあり、目標より1年早く、ほぼ全単位を取得することができたことは、諸先生方の丁寧でわかりやすいご教授と、家族の支えのおかげでありました。
4年間を振り返って思うのは、仕事との両立に少し苦労はしたものの、80歳近くになるこの歳で、学位がいただけたこと、たくさんの新しいことが学べ、充実した有意義な学生生活が送れたことです。今後は、放送大学で学んだ多くのことを糧として地域のために全力投球で頑張ってまいります。
プロフィール
松葉 進一(まつば しんいち)
1944年生まれ
宮崎県日向市平岩で家族(妻)と在住
1965年 香川県立高等農業講習所(二年間)を卒業
70歳で日向市議会議員立候補し初当選
現在、三期目で議長職を務める
2020年4月 放送大学全科履修生入学
2024年3月 「人間と文化ース」卒業
好きな言葉「初心不改」「前へ」
趣味 ゴルフ スポーツ観戦 音楽鑑賞
※2024年5月13日 発行日 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。
公開日 2024-07-26 最終更新日 2024-12-06