【キャンパスチェック】趣味の和太鼓で修士論文

2021年度 修士課程 修了生代表
人間発達科学プログラム 山田香織さん

2022年3月、放送大学で修士号を取得した山田香織さん。
趣味として始め、今やライフワークとなった和太鼓をテーマに修士論文を書き上げました。
テーマは和太鼓のわざ習得と身体知~和太鼓の生涯学習効果の検討~

身体知すなわち、からだで得る知識とは何か。
和太鼓のわざを習得するプロセスを分析し1層から3層まで3つの階層に分類して位置づけました。
第1層というのは運動的な要素であったり、記憶、知識というところ。
第2層になると言われた曲が叩ける、人の前で叩けるなど。
第3層になってくると、やはり自分が思っている自己表現であったり、どんなリズムが出てきても即興で打てる、こんなことが言えると思います。

山田さんは地元つくば市で「ふれあい親子太鼓サークル」の指導を続けています。
身体知の研究はまだまだ続くと山田さんはいいます。
人が二人集まればコミュニケーションが生まれるわけでお互いがお互いを察するとか相手の気持ちを慮る(おもんぱかる)。
これはいつの時代も大事なことでそういった阿吽の呼吸、身体の知というものがコミュニケーションにどう関わっていくのかを更なるライフワークとして調べていきたいと思っています。

山田さんの本業は会社員。
空調機や化学製品を製造販売するグローバル企業で管理職を務めています。
短大卒業後、山田さんは働きながら放送大学で単位を修得し、26歳の時に学位授与機構の制度を利用して学士の学位を取得しました。
36歳の時には「心理と教育コース」も卒業。
さらに50歳の節目に論文を書こうと心に決め2020年4月放送大学の大学院修士課程に入りました。

最後に山田さんにこれから大学院で学びたいと考えている方たちへメッセージをお願いしました。

本当に一言で やってよかったなって思います。達成感と充実感でいっぱいになりました。
ご家庭のことがあったり、お仕事があったりという中で、放送大学はそういった方々にも 門戸が非常に広い。
勉強の仕方も多種多様ということで 非常にハードル高いかもしれませんけど、一歩を踏み出してみると終わった後の爽快な充実感というのは、ぜひ多くの皆さんに 味わって欲しいなというふうに思います。

皆さんも研究してみたいことがあれば ぜひ挑戦してみてください。


本編は放送大学YouTubeチャンネルでご覧頂けます。
放送大学キャンパスガイド8月号③より

公開日 2022-10-21  最終更新日 2022-10-21

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