『ビートルズ de 英文法 (’21) 』 (放送授業・ラジオ科目)

担当講師:佐藤良明(東京大学 名誉教授)

<推薦者のコメント>尾崎真紀さん(科目履修生)

目次を見てびっくりしました。第1章でもなく、第1回でもなく、Section 1でもなく、「Session 1」。セッション? Sectionの誤植じゃなくて?
授業を聞いてみて「ああ、セッションだ」と思いました。なぜなら、歌うから。「ワン、ツー、ハイっで、みなさん入ってきてくださいね。それでは、ワン、ツー、ハイっ!」と言われ、ギターに合わせて歌います。これが授業なのです。
「ハイっ!」で中野先生のギターに合わせて歌い始めたら、なんと佐藤先生と大橋先生が、私の歌の裏でコーラスを始められました。みんなで一緒に歌います。うわぁ、楽しい。なんだかみんなでセッションしているみたいです。あ、セッションか!
もちろん英文法も学びます。(  )の中には何が入りますか。というよくある文法の質問。佐藤先生はどう解説するか。「それではポールに答えてもらいましょう」と。そしてポールの歌声が聞こえてきます。問題文を(  )の中の正解とともに歌ってくれるポール。

歌詞の中には大事な文法が含まれたものがあります。それも楽しく歌って覚えてしまえば、自然と身についてしまいます。なおかつ歌詞には強弱があり、歌って強弱を感じ取れば、普段話す英語にも活用できます。英語を話すときに重要なリズム感も身に付きます。
英語の歌詞は韻を踏んでいますが、それを確認するのも楽しいです。名曲と言われる「Yesterday」も、あちこちに綺麗な韻が配置されていて、やはり名曲なのだなと思いました。
この科目に対する私の勉強方法は、まず教科書で予習し、ビートルズの歌を聞き、放送授業で先生に解説していただき、先生方と一緒に歌い、英語の歌詞を覚える(=英文法を覚える)。それを15セッション。とても楽しい授業でした。
願わくば、ラジオ授業ではなくテレビ授業だったらなぁと。先生方が楽しく歌ってハモって、ビートルズについて語っている姿を観られたのになぁと思います。
英語を学ぶって苦しいことではない。英語を学ぶってこんなに楽しいんだ。この授業を受けたみなさんがそう思ってくださるといいなぁと思います。


佐藤先生からのコメント>

英文法の科目をつくるにあたって志したのは、「文法を英語特有のノリから切り離さない」こと。その考えのもと、気合いを入れて提示したエクササイズを、科目の特長と捉えてくださったのも、我意を得たりの思いです。
 放送では、3人掛け合いで「プレイ」していますが、ギター1本であらゆるナンバーを歌い尽くす中野学而先生も、ネイティブ以上にクリアな発音で掛け合いを先導する大橋理枝先生も、みなビートルズを通して、リズミカルな英語を吸収してきた仲間です。その弾みを、皆さん一人ひとりに伝えたいという一心で授業を作りました。まずはそのノリを楽しんでいただくこと——すべてはそこから、と考えています。

佐藤先生(本掲載のためにわざわざビートルズのTシャツを取り寄せて撮影してくださいました)

 


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公開日 2021-08-18  最終更新日 2023-03-02

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