放送大学関西陸上競技部が報道各紙で取り上げられました

~箱根駅伝に挑んだ学生たちの日々~

放送大学関西陸上競技部は、さる2023年10月14日(土)、第100回東京箱根間駅伝競走(関東学生陸上競技連盟主催)の予選会に通信制大学として初出場しました。
「文武労働」を掲げ、学生・社会人・競技選手として忙しい日々を送る彼らが駅伝に懸ける思いは、多くのメディアに取り上げられました。大きな反響を呼んだ選手たちの活躍を、主な記事とともに振り返ります。

読売新聞 2023年10月11日付

読売新聞 2023年(令和5年)10月11日(水曜日)夕刊 箱根駅伝100 社会人学生 再び駆ける夢 放送大学関西 平均28.8歳 「悔いのない走りを」 予選会出場へ 通信制大学で学ぶ平均年齢28.8歳の11人が、箱根駅伝出場の夢に挑む。14日に東京都内で行われる第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(読売新聞社共催)の予選会に出場する放送大学関西。社会人学生として仕事と学業、競技の三つを掛け持ちし、高い目標に向かって走り込んできた。主将の村上将悟さん(30)は「『おっさん大学生』として爪痕を残せたら」と意気込む。                        (後藤静華) 箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟加盟校に出場が限られるが、100回記念の今回に限って全国の大学に参加が認められた。放送大はBSテレビやインターネットの授業で全国どこでも授業を受けられ、卒業資格を取得できる大学。陸上部は関西地方に住む学生を中心に、大阪市内で作業療法士として働く村上さんらが2020年に創部した。 昨年には関西学生対校駅伝に2年連続で出場するなど、部員15人で関西圏の大学が出場する大会で活動するが、昨夏に箱根の全国化が発表されると、「願ってもないチャンス」と挑戦を決めた。予選会は1万メートル34分0秒以内の選手が最低10人という参加条件があり、猛練習を重ねて24~34歳の11人が大会や記録会でクリア。出場にこぎつけた。 予選会に出るために入学した選手もいる。最年長で大阪経済大職員の外村(ほかむら)翼さん(34)もその一人だ。大阪・清風高では全国高校駅伝で活躍。箱根を目指して推薦で名門の日本大に進んだが伸び悩み、予選会のメンバーにも入れなかった。本大会では4年間を通じて選手のサポート役に回り、「箱根だけを目指して関東にいったので悔しさでいっぱいだった」と振り返る。 箱根の全国化を聞いて思いがよみがえり、放送大関西の挑戦を知ると、長女を出産したばかりだった妻を説得して今春に入学した。「まさか干支(えと)を一周した頃に夢がかなうとは。1秒でも削り出して悔いのない走りをしたい」と力を込める。 メーカー勤務の衣斐(えび)俊彦さん(31)は10月に入学。神奈川県出身で、東京農工大3、4年の時に予選会に2度出場した経験がある。最終学年では個人577人中518位に終わり、チームも1人が規定タイム内にゴールできず失格に。それでも沿道の応援やトップ選手の鬼気迫る走りに圧倒された。「ふがいない結果だったけどいい思い出。当時の記録を超えたい」と話す。 部員はそれぞれ仕事や家庭があり、全員で練習する機会がほぼなく、数人が月2、3回集まる程度。各自で朝や夜に走りこんできた。村上さんは「走り終えた後にどんな景色が待っているのか楽しみ」と号砲を心待ちにしている。 【写真】箱根駅伝の予選会に向けて走りこむ放送大関西の選手(大阪市内で)=前田尚紀撮影

※読売新聞社許諾済み
※転載・複写を禁じます

スポーツニッポン 2023年10月11日付

スポーツニッポン 2023年(令和5年)10月11日(水曜日) 全国に門戸 第100回箱根駅伝予選会 大阪 放送大学関西 最年長34歳 働くパパランナー 外村気合 部員15人25年創部  働き、学びながら走る異色のランナーたちが予選会に登場する。平均年齢28.8歳の放送大関西が掲げる言葉は「文武労働」。今大会最年長の外村は大経大職員として情報システム課で仕事をし、放送大では教養学部教養学科の情報コースに在籍している。練習時間は限られているが「働いてから家で1歳の娘(玲果ちゃん)を風呂に入れたりして。午後8時か9時から走っています」と笑顔で語った。  20年4月に創部。村上将悟主将(4年)や山口雄也副主将(4年)らのもと、当初は関西学生駅伝(丹後駅伝)を目指して立ち上げられた。21年から2年連続で関西学生駅伝に出場していた中、箱根駅伝予選会の門戸が全国に開かれることに。以前からつながりのあった外村らが今春に入学して部員15人となり、参加への道が開けた。仕事などの都合で全員が集まって練習する機会はほぼないが、誰もが駅伝への熱い思いを持っている。  かつて日大陸上部に所属していた外村は、1度目の大学生活で予選会を含めて箱根駅伝を走ることはできなかった。卒業から11年が経過し、新たな仲間たちと臨む念願の大舞台。「本戦に出られる可能性は0.01%かもしれないけど、その気持ちを持って1秒を削り出したい」。覚悟を胸に、若い選手たちと競い合う。 (西海康平) ▷放送大 千葉市に本部を置く1981年創立の私立大学。通信制の大学で、教育は放送授業、面接授業、オンライン授業という3種類の形があり、全国50カ所に学習センターが設置されている。大学には教養学部教養学科のもとで6つのコースがあり、大学卒業を目指す全科履修生だけでなく、好きな科目を選んで学ぶ選科履修生、科目履修生としても入学できる。 ◇外村翼(ほかむら・つばさ)1989年(平元)5月29日生まれ、堺市出身の34歳。父の影響で小学2年から走り始め、浜寺南中から清風高を経て日大に入学。卒業後は市民ランナーとして走り、ランニングクラブ「GRlab」の代表も務める。はとこに今夏の世界選手権マラソン12位の山下一貴(三菱重工)がいる。1万メートルの資格記録は32分43秒06。 【写真】平均28.8歳モットーは「文武労働」

※スポーツニッポン新聞社許諾済み
※転載・複写を禁じます

スポーツ報知 2023年10月20日付

スポーツ報知 2023年(令和5年)10月20日(金曜日) 第100回大会 箱根への道  34歳悲願の予選会55位も 放送大学関西 外村「おっさん」の意地  10人全員社会人 平均年齢28.7歳 清風高では全国 日大ではメンバー外「味わったことのない経験できた」 第100回箱根駅伝予選会は14日、東京・立川市で最多57校が参加し、ハーフマラソン(21.0975キロ)の各校上位10人の合計タイムで争われ、13校が来年正月の本戦出場を決めた。全国の大学の参加が認められたことで、地方勢は11校が出場したが、京産大の総合27位が最高と完敗に終わった。12時間28分57秒の55位だった放送大関西も初の予選会挑戦。出場した10人全員が社会人で、最年長34歳の外村(ほかむら)翼(1年)を筆頭に平均年齢28.7歳で挑んだ舞台を関西勢担当の田村龍一記者が「見た」。 【全国に門戸で挑戦意欲再燃】 関西勢は20キロ以上の距離に慣れている関東勢に実力の差を見せつけられた。取材場所となった昭和記念公園で関西勢の声を聞くと、意外と明るかった。放送大関西の外村は34歳で予選会初出場。応援やスポンサーの多さに驚きながら、1時間13分13秒で走り「味わったことのない経験ができた。おっさんの挑戦をいろんな人に見てほしかった。それプラス、以前箱根を走れなかった思いもあります」。 大阪・清風高で2、3年時に全国高校駅伝に出場。名門・日大に進学したが、箱根駅伝や予選会のメンバーには入れなかった。卒業後はランニングチームを創設。悔しかった学生時代の箱根への思いは市民レースを楽しみながら「上書き保存されていった」という。 転機は昨夏。100回大会の予選会に関東以外の大学も参加可能となり、挑戦意欲が再燃した。大経大職員の仕事と両立できる放送大へ入学を決意。仲間と「文武労働」の”3足のワラジ”を掲げ、11人が箱根予選会の出場規定タイムである1万メートル34分以内をクリア。10人が予選会に挑んだ。 14日の予選会当日。1歳の長女・玲果さんを連れて、妻・春奈さん(35)が応援に駆けつけた。同じ市民ランナーの妻は「後半、失速せず完走できて良かった。娘をお風呂に入れたり、家事や育児もしながら両立してくれました」と夫の奮闘をねぎらった。 【創部村上30歳順位残り意義】 「箱根」への思いがあったのは、外村だけではない。30歳の施設職員で、20年に放送大関西の陸上競技部を創部した村上将悟主将(4年)は、大阪府立大(現・大阪公立大)時代から箱根予選会には挑みたくても挑めなかった。「厳しい結果ですが、順位として残ったことに意味がある」と確かな足跡を残した。 27歳で研修医の伏本カーディン(1年)は800メートルが専門だが、予選会に出るため大阪市大(現・大阪公立大)卒業後、放送大へ。「箱根駅伝を見て陸上を始めました。今日は力以上のものが出せました」 放送大は通信制。それぞれが仕事を持ち、ほぼ全体練習は行わない。各自で調整し、レース当日に合流するスタイル。次の目標は3年連続出場の関西学生対校駅伝(丹後大学駅伝、11月18日)だ。「箱根予選会に出た経験は今後生きる」と外村。充実感にあふれた放送大関西のメンバーの表情を見て、箱根駅伝という大会の大きさを感じた。 (田村 龍一) ◆放送大学 母体は1981年創立。大学は83年に設置。本部は千葉市。BSテレビやラジオ、インターネットで学べる通信制大学で、全国どこからでも好きな時間に受講できる。入学時期は4月か10月で、入試は学力試験がなく書類選考。大卒を目指す全科履修生のほか、興味のある分野、科目だけ選んで学ぶ選科履修生、科目履修生もいる。教養学部教養学科に6コースを備え、大学院もある。陸上部は関西学連に所属。

※報知新聞社許諾済み
※写真:関東学生陸上競技連盟、読売新聞社許諾済み
※転載・複写を禁じます

朝日新聞 2023年11月17日付

朝日新聞 2023年(令和5年)11月17日(金曜日) スポーツ好奇心 全員が社会人 放送大学関西陸上部とは? 駅伝に出るため創部 箱根予選会で奮闘 箱根駅伝は2024年に第100回の節目を迎える。関東学生陸上競技連盟の加盟校が競ってきたレースだが、記念大会となる今回は、10月の予選会に全国の大学が参加を認められた。通信制大学の「放送大学関西」は選手全員が社会人で、仕事と学業を両立させて予選会に挑んだという。一体どんなチームなのだろうか。 11月上旬の平日夜、大阪市内の公園では、市民ランナーたちが思い思いのペースで駆けていく。仕事を終えてやってきた放送大学関西の選手たちは、公園内施設の明かりを頼って準備をする。練習は午後8時から始まった。 この日参加したのは部員15人中9人で「今日は人数が多い方です」と副将の山口雄也(29)は言う。営業職や大学職員、鉄道の車掌に研修医・・・・・、部員たちの仕事は様々だ。月に数回ある練習で、全員が顔をそろえることはほとんどない。この日は、18日開催の丹後大学駅伝(関西学生対校駅伝)に出場するため、都合をつけて全体練習に臨むメンバーが増えていた。 陸上部は20年に創部。学内では「体育会系サークル」の位置づけだ。主将の村上将悟が、同じ市民クラブで走っていた山口とともに立ち上げた。目的は駅伝に出るためだった。 村上は中学から陸上を始め、大阪府立大(現・大阪公立大)でも競技を続けた。作業療法士の資格を得て、現在は大阪市内で、障害がある人の就労移行を支援する仕事をしている。 働きながら、駅伝への思いを抱き続けていたという。「自分が熱くなるものはなんやろうかって。箱根は無理でも、丹後の予選会に出られたら面白いんじゃないか」 選んだのは、生涯学習の場として興味があつた放送大学で学び、走ることだった。 【猛練習で夢舞台へ】 事態が大きく動いたのは昨年6月だ。第100回を迎える箱根駅伝の予選会が全国に門戸を開くと発表された。予選会には、1万メートルを34分00秒以内で走る選手が最低10人という参加条件があった。村上は「ギリギリだけど、狙えるんじゃないか」と思った。挑戦を決めると猛練習を重ね、参加資格を手にした。 念願の舞台に立てる。だが、村上らは慎重になった。社会人学生だけのチームが出場することに対し、「大学スポーツとはちょっと違うのではないか、という意見が出てくると思った」と村上。部員たちには、スタートラインに立つまで口外しないよう求めた。 【57チーム中55位に】 10月14日、東京都立川市で箱根駅伝予選会が行われた。ハーフマラソンを1チーム10~12人で走り、上位10人の合計タイムで競う。放送大学関西は平均年齢28.8歳。00年以降生まれの選手が一人もいないチームは他にはなかった。 レースには1時間24分で終了という制限時間があり、放送大学関西は残り1分41秒で10人目がゴールし、参加57チーム中55位で終えた。 チーム内トップは生協職員の日野裕貴(25)。自己ベストの1時間7分52秒をマークした。子どもの頃から箱根は憧れ。予選会に向け、毎日欠かさず10キロ走をしてきた。「見知らぬ人からの声援がうれしかった。夢のような時間だった」 チーム最年長の岩田一希(34)は製造業の営業担当で、子育てをしながら練習を重ねてきた。しかし、予選会の参加基準記録をクリアできず、立川で走ることはかなわなかった。「悔しかった。でも学生に戻って、青春というか頑張ることの良さを改めて感じることができた」 予選会を終え、村上は「出せる力は出した。本当に100点」と振り返った。今後については「続けていれば、またチャンスは巡ってくるかもしれない。その時に挑戦できるチームであればいい」。          (辻健治) 放送大学 1983年に設置された通信制の大学で、本部は千葉市美浜区。テレビ・ラジオの放送やオンラインなどの授業で、約300科目を開設している。今年度の在学生数は、大学院を含め約8万5千人。全都道府県に学習センターを置き、放送大学関西陸上部は大阪学習センター(大阪市天王寺区)に属している。 【写真上】第100回箱根駅伝の予選会に出場した放送大学関西の選手たち=チーム提供、いずれも10月14日、東京都立川市の国営昭和記念公園 【写真下】予選会でゴールする放送大学関西の外村翼

※朝日新聞社許諾済み (承認番号 23-3502)
※転載・複写を禁じます

今後も学園として応援してまいります。


公開日 2024-01-23  最終更新日 2024-01-23

関連記事
インターネットで
資料請求も出願もできます!