【学習センター機関誌から】2021年度第1学期卒業生 卒業生代表の言葉

教養学部 社会と産業コース卒業
川島 潤也

大学卒の資格をとるため放送大学に入学した。
特に学びたいこともなく、単位さえ取れればいい、私はモチベーションの低い学生だった。

そんな中、ある面接授業で1人の学友と込み入ったお話をする機会があった。退職してやることもない中、友人に誘われて放送大学に入学したというその方は、「目標はなかったけど、この年で改めて勉強するのは楽しいし、新しい友人もできた」と言う。「ここに来なければ君みたいな若い子とも話す機会はなかったしね」とも。大学での時間をネガティブに考える自分とは真逆の発想で、それは自分の置かれた環境で熱心に取り組めば、また違った世界が見える、そんな風にも思えた。

それから私の授業への向き合い方は少しずつ変わっていった。私は脚本関係に携わりたいという目標があり、放送大学で古典芸能や映画産業など周辺領域の学習を熱心に取り組んだ。「学べるうちに学ぶ」これが流儀となった。

そうこうしているうちに今学期、本来の目的だった大学卒の資格を手にした。この学び舎で、多様な価値観、人生経験を積んだ方達と関わり、私1人では成しえない成長をもたらしてくれた。 このような素晴らしい経験をさせていただいた放送大学に最大限の感謝を。


群馬学習センター機関誌「上州」 80号より

公開日 2022-02-18  最終更新日 2022-11-11

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