放送大学の様々な情報を映像でお届けする「放送大学キャンパスガイド」の『コラムOUJ』では、専任教員が毎回1つのテーマで語っています。
コラムOUJ 2022年12月号②には、白鳥潤一郎准教授(社会と産業コース)が登場。専門は国際政治学と日本政治外交史です。
「研究者の仕事」をテーマに、教育者であると同時に研究者である大学教員の仕事内容、特に“広い意味”での研究を中心にお話しいただきました。
白鳥先生は、“狭い意味”の研究である「学術論文・学術書の執筆や出版」だけでなく、“広い意味”の研究として「研究基盤の整備」にも力を入れてきたと言います。
「研究基盤の整備」は、分野によって異なりますが、国際政治学と日本政治外交史を専門とする白鳥先生にとっては、さまざまな史料の翻刻*や回顧録の監修が大きな仕事でした。
さらに、同じく“広い意味”の研究である「オーラル・ヒストリー**」も紹介されています。白鳥先生によれば、回顧録には基本的に書き手が残したいものがそのまま残されますが、オーラル・ヒストリーでは聞き手と語り手の相互作用が生まれ、公文書には残らない組織文化や人間模様も記録されるということです。
学生へのメッセージ
「オーラル・ヒストリーは、卒業研究にも活用することができます。卒業研究は大変ではありますが、やり終えたときには最も充実感があるものです。オーラル・ヒストリーを学びたい、作ってみたいという方がいれば、卒業研究の質問期間にぜひ気軽にお尋ねください。」
*翻刻:手書きの日記や原稿・写本などを活字に起こす作業。
**オーラル・ヒストリー:公人の専門家による万人のための口述記録。
公開日 2023-02-17 最終更新日 2023-02-21