『『枕草子』の世界(’24)』 (放送授業・ラジオ科目)

担当講師:
島内 裕子
(放送大学名誉教授)

<推薦者のコメント>矢尾板 優子さん(選科履修生)

もし、この授業に出会っていなかったら、清少納言と枕草子を一生誤解したまま人生を終えていたことでしょう。また、この授業のおかげで、古典文学や歴史を学ぶ意義を実感することができました。

今は図書館に通い、清少納言や藤原定子に関する書物をむさぼるように読んでいます。まさかこの歳になって、日本の古典文学や歴史に興味を持つようになるとは思いませんでした。

技術がどれほど急速に発達しても、古典は揺らぐことなく大木の古株のごとく存在し、そこに腰をおろす私達に、立ち止まって考えることの大切さを教えてくれる。このように感じています。AIや最新技術ばかりを追っていた私の視野を広げてくれました。

来年度は全科3年に編入し、学士の取得を目指すつもりで、今年度は試しに選科履修生としていくつかの科目を履修しています。
当初は「心理と教育コース」を志望し、そのコース外の科目の一つとしてこの授業を「何となく」選んだに過ぎませんでしたが、今ではその「何となく」では済まされない状況になっており、「心理と教育コース」に進むべきか、「人間と文化コース」に進むべきか、真剣に悩んでいます。

「学士が欲しい」という動機から始まった放送大学での学びが、今では知識を得る喜びへと変わりました。
本当にありがとうございました。

<島内先生からのコメント>

「『枕草子』の世界」へのコメントをいただきまして、ありがとうございました。この科目との出会いの経緯と、そこからのご自身のお気持ちの変化が、清冽な流れのように、簡潔明瞭に書かれていて、何度も繰り返し拝読しました。矢尾板さんの文章は、「学び」という行為が人間の精神にもたらす、ドラマティックな変容をリアルに現前しておられて、胸を打たれました。

「古典は揺らぐことなく大木の古株のごとく存在し、そこに腰をおろす私達に、立ち止まって考えることの大切さを教えてくれる」という具体的な記述は、古典が持つすばらしさの核心に触れていて、至言です。とても共感します。

「『枕草子』の世界」というテーマで授業科目を作成する際に、特に留意した諸段は、清少納言の自由闊達で生き生きとした心情や、自分の価値観と美意識を表明する批評精神が表れている段、そして、定子との心の紐帯が描かれている段でした。

矢尾板さんが、清少納言や定子に関する書物を、いろいろお読みになっているとうかがいまして、この科目が、発展学習へのお役に立って、うれしい限りです。

このたび、「『枕草子』の世界」に対して寄せていただきました、矢尾板様からのコメントは、主任講師として、とてもうれしく、励まされました。本当にありがとうございました。



私の“おすすめ”科目は、下記の投稿フォームから応募を受け付けています。
皆様のご応募をお待ちしております。


公開日 2026-07-17  最終更新日 2026-07-17

あなたにおすすめの記事