
1995年、日高敏隆先生の講義を受講したい思いから、放送大学に入学した。あれから30年、超スローペースながらも学び続けている。入学当初、京都学習センターは京都大学医学部の一角にあり、休日に一コマ受講しては帰るという孤独な学生だった。
2000年にセンターが京都駅前のキャンパスプラザ京都に移転すると通学が格段に便利になった。仕事も一段落し、センターに通う機会が増えるとともに顔見知りも増え、休憩時間には雑談に花が咲くようになったが、コロナ禍などの影響でセンターに集う学生が減っているのは残念だ。
2007年にスペイン語クラブに参加し、2011年にはメンバー三人でスペインに短期留学したことも懐かしい。2011年に岡部洋一元学長の呼びかけでフェイスブック上に「放送大学バーチャルキャンパス」が誕生した。非公式ながら全国の学生がつながり、今では五千人を超える仲間が集う学びと交流の場となっている。
放送大学の魅力は、多様な学びの形にもある。放送授業、オンライン授業、ライブWeb授業など、いつでもどこでも何度でも学べる仕組みが整っており、試験を通して理解を確かめられるのも嬉しい。全国各地で開かれる面接授業に参加すれば、旅をしながら学ぶこともできる。白神山地や高野山、熊野古道、飛騨天文台、隠岐の海士町、武蔵野台地、さらにはアメリカ南部巡検など各地での体験授業は忘れがたいものとなっている。
単位には直結しないが、各センター独自の特別講義も魅力的だ。2009年の黒河宏企先生の天文学の講義をきっかけに天文学にも興味がわき、京大花山天文台を拠点とするNPO花山星空ネットワークに参加して観望会の手伝いを続けている。また、静岡学習センター主催の地域貢献プロジェクト「富士山学」では、自然と文化を融合した新たな学びの形を体験した。
近年は「色を探求する」や「宮沢賢治と宇宙」など、放送大学ならではの文系と理系の垣根を越える講義を楽しんでいる。
プロフィール
石原 ゆき子(いしはら ゆきこ) 放送大学 京都学習センター所属
1951年 滋賀県生まれ
1955年 放送大学教養学部入学 専科履修生「自然の理解」専攻
2025年 放送大学教養学部全科履修生「自然と環境」専攻在学中
京都学習センタースペイン語クラブ代表
NPO花山星空ネットワーク会員
※2026年1月12日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。










