
県職員として働きながら、仕事以外の二枚目の名刺を持ち、地域に飛び出し社会貢献活動に参画する公務員「飛び公」として、ふるさとの魅力や消費生活など人生を豊かにする講演や講義に取り組んできました。
放送大学とのご縁のきっかけは、年齢に関係なく意欲的に学ぶ受講者の姿勢や探求心に刺激を受け、愛娘の大学進学にあわせ放送大学大学院で学びはじめ、その半年後には定年までの卒業を目指し放送大学に入学しました。保証人会長や同窓会役員として関わり、高校での勤務経験もあったので、学生からの視点も新鮮です。
放送大学では老若男女様々な学生が明確な目的を持って学んでいます。面接授業は学ぶ仲間と出会い、その地の学習センタ-ならではの科目が印象深い。学ぶほど放送大学の奥深い魅力に引き込まれていきます。早朝や深夜に時間を捻出して学んだ印刷教材を眺めると、青春時代の学びとは違う達成感や満足感を感じます。
コロナ禍、能登半島地震、さらに本年の思いがけない結腸がんの手術と抗がん剤治療など人生後半の7年余には辛いこともありました。しかし東京五輪聖火ランナ-決定、地域に飛び出す公務員アウォ-ド表彰、ふるさと機運の永年の取組による県からの感謝状など多くの嬉しいこともありました。とりわけ放送大学の卒業は、人生で初めての入院と手術で不安な私を勇気づけ、現在は2度目の放送大学生として幸福感いっぱいの生活を送っています。
放送大学での本物の講義から学んだ知識を講演により地域に還元しながら、学ぶ喜びを堪能し、時には学生証を提示し、美術館の割引や学生大盛りなどの恩恵もあります。まさに学歌の「生きるとはまなぶこと まなぶのはたのしみ」「生きるとは知ること 知ることはよろこび」こそ、私にとって豊かな人生と確信する。
プロフィール
加賀谷 辰夫 (かがたに たつお) 放送大学 富山学習センター所属
1964年 富山県小矢部市生まれ
2018年 放送大学教養学部「社会と産業コ-ス」入学(2025年3月卒業)
放送大学大学院 文化科学研究科修士選科生入学(現在26単位修得)
2025年 放送大学教養学部「人間と文化コ-ス」入学
※2025年10月27日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。










