【学習センター機関誌から】先輩インタビュー

瀧澤さん親子の学びと卒業~共に学ぶ仲間として・ライバルとして~

放送大学福井学習センター

瀧澤さん親子と小野田信春所長の写真

*娘さん
瀧澤 千晶さん
心理と教育コース
(2012年入学―2024年9月卒業)
現在科目履修生

*お母さま
瀧澤 治美さん
心理と教育コース
(2012年入学―2024年9月卒業)
現在修士科目生

*聞き手
小野田 信春
放送大学福井学習センター所長

親子の学びのきっかけ

所長

昨年は親子揃っての学部卒業でしたね。おめでとうございます。
お二人が放送大学の学びを始めたきっかけを教えてください。

治美さん

放送大学を知ったときから、やりたいと思いながら躊躇していましたが、娘がやりたいと言ったタイミングで一緒に入学して始めました。

千晶さん

体調を崩して何もできない時期があり、治ってきた頃、大学で勉強したいなと思っていたところで、母から放送大学が通信制で大学卒業資格を取れると聞いて、一緒に入学しました。

所長

勉強は一緒にしていましたか。

治美さん

入学する頃には発達障害者の放課後支援の事業を立ち上げていて、娘も一緒に仕事をしていたので、心理学を勉強したいと思いました。取りたい科目は違うけれども、科目選択については娘が積極的にアドバイスしてくれました。

千晶さん

母の勉強の様子を見ながら、基礎的な理論などでつまずいた様子だと、「実践的部分が含まれているこちらの科目の方がお母さんには合っているよ」などとアドバイスしていました。

学びの楽しみと苦労

所長

親子で学んで良かったことや悪かったことはありますか。

治美さん

一緒に学ぶ仲間でありライバルであり、学ぶ励みになりました。「この科目良かったよ」と聞くと刺激にもなりました。

千晶さん

学んだことをすぐにディスカッションできるのが良かったです。

治美さん

ダイレクトに仕事に結びつくのも良かったです。支援している子供さんを思い浮かべて学習が実践的に見えてくるのです。

千晶さん

仕事の休み時間などに他の職員にも話して共有したりできました。

所長

放送大学の良いところを活かしながら一緒に卒業できるということも素晴らしいですね。

治美さん

仕事の関係で夏に勉強する時間が取れなかったりして卒業まで10年かかりました。

千晶さん

公認心理師資格の要件として取るべき科目を取れていなくて、卒業までギリギリになっていた時期に、母も、二人一緒に卒業できればと必死で勉強した時期もありました。

所長

お母様は、現在は修士科目履修生で勉強されているのですね。

治美さん

はい。他校の大学院も合格し、仕事である発達障害者支援の効果が認められて研究することになりました。放送大学の特別支援教育の勉強会(サークル活動)にも参加して勉強を続けています。

瀧澤治美さんの写真

所長

途中で学びを止めようと思うことは無かったですか。

千晶さん

勉強は続けていて、今は、他大学ですが公認心理師の勉強をしています。

所長

放送大学だからできたことはありますか。

治美さん

科目や学ぶ手段などの選択肢があってどれにするか相談しながら選べるところがいいです。目的の学びに関係なくても少し興味のある科目を柔軟に学べる楽しさもあります。

千晶さん

「これ勉強したいな」と思ったときに放送大学には大抵の科目がありますし、オンライン授業は、社会情勢に合った最新のことを受講できるところがいいです。

瀧澤千晶さんの写真

治美さん

放送大学では、色々な学歴や年齢の方が「学びプラス学士も取れる」ということを知ってもらえるといいですね。

千晶さん

働いてからの方が、学びたいと思うことがたくさんあったりしますね。

治美さん・千晶さんからのアドバイス

所長

放送大学で学んでいる人にアドバイスをお願いします。

治美さん

分からないことがあるときは、学び仲間である娘や学習センターの職員さんに助けてもらいながら進めました。親子で同時に入学し同時に卒業できたことは本当に喜ばしいことです。

千晶さん

始めた頃は、システムや馴染みのない用語で分からないことがあったので、学習センターを活用すると良いですね。

瀧澤さん親子の写真

所長

放送大学で勉強仲間はできましたか。

治美さん

ゼミナールやサークルに参加しているので、そこでの交流があります。皆さん志が高く、同じ思いがあることで安心感を持つことができました。

千晶さん

学びで繋がりができることは、世界が広くなって良いですね。

これからのお二人の目標

所長

いろいろ苦労されながらも繋がりもでき、親子で同時に入学して同時に卒業できたことは福井学習センターとしても本当に喜ばしいことです。では、今後の目標はありますか。

治美さん

卒業式で「何回目の卒業です」という方がおられたので、再度、違うコースで勉強してみたいと思い、科目を受講しています。また、面接授業の先生のことですが、学生のキャリアを聞いてくださったり、学習への思いを汲み取ってくださったり、学生をリスペクトしてくださる先生がおられて、とても嬉しく光栄に感じました。

千晶さん

公認心理師の資格を取る目標があり、他に取りたい資格もあるので、受験に向け勉強を続けていきたいです。放送大学の科目は、身近なことから日本や世界の社会課題にも繋げてあって「もっと知りたい」が叶うことが多いので、今後も放送大学で勉強したいです。

所長

放送大学は広範囲の分野を学べる仕組みになっていて、関心の高いものを中心に勉強もできるので、是非続けていかれるといいと思います。本日は、色々お聞かせいただきありがとうございました。

お二人

ありがとうございました。

(インタビュー日:2025年3月14日)


福井学習センター機関誌「楽学喜(らくがき)」第103号(2025年7月発行)より掲載

公開日 2025-08-29  最終更新日 2025-09-01

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