【学習センター機関誌から】2023年度第2学期 学位記授与式 修了生・卒業生代表謝辞-秋田

秋田学習センター
佐藤 諒

『オンラインと現実世界の両方で得た学び』

本日は、私たち修了生・卒業生のために、このような素晴らしい学位記授与式を開催していただき、ありがとうございます。

私はこの2年間、放送大学大学院修士課程の人文学プログラムで、宮本陽一郎先生のご指導のもと研究を行ってまいりました。研究は大変なこともたくさんありましたが、思い返すと、とても充実した時間を過ごしたように思います。

私が大学院への入学を検討していた2020年頃から、実際に入学した2022年までは、ちょうどコロナ禍の最中であり、世間的には大変な時期ではありました。しかしその影響を受けて、放送大学大学院の入学面接試験や、毎月行われるゼミなどは、全てオンラインで行われることになり、放送大学の本部から離れた場所に住む私のような学生にとっては、思わぬ恩恵を受けることとなりました。そして今、放送大学全体においても、ライブWeb授業や、Web単位認定試験など、オンラインで完結する学びの形が整いつつあることを、肌で感じております。

しかし一方で、今まさにこの場で行われている学位記授与式のように、オンラインではなく現実世界で行われる行事やイベントの価値というものも、確かに存在するのだと思います。その事に関連して印象に残っているのが、秋田学習センターで、私の指導教員である宮本陽一郎先生の面接授業が行われた時のことです。それまでZoomを通じてオンラインで話していた先生を実際に目の前で見た時に、「本物の先生がいる!」と感慨深く感じたことを、今でも鮮明に覚えています。これは、通学制の大学ではなく、メディアを通じて学びを行う放送大学だからこそ、経験できた感情であったと思います。

オンラインの良さと、現実世界における経験の価値と、2つの事を話して来ましたが、この2年間で私が感じてきたことは、どちらも学びには欠かせないということです。そして、その学びを継続できたのは、指導教員であった宮本陽一郎先生をはじめ、オンラインのシステムを整えてくださった本部の担当職員の方々や、研究に必要な図書の貸し出しや学生生活のサポートを行ってくださった、秋田学習センターの教職員の方々のご支援があってこそでした。直接顔を合わせたことのある方も、そうでない方も、私たち修了生・卒業生の学びを支えてくださった全ての皆さまへ、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

2024年4月6日
修了生・卒業生代表 佐藤 諒


秋田学習センター機関誌 「ばっけ」109号(令和6年5月発行)より

 

公開日 2024-06-28  最終更新日 2024-06-28

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