放送大学シンボルマークの制作者・永井一正氏にお話を伺いました。

商標登録番号 第5594393号

放送大学のシンボルマークは、昭和58年の大学設立時に下記の意味を込めて、永井一正氏によって制作されました。

  1. 知識を吸収し、集約し、人格形成され、外に向かって上昇していくことを表す。
  2. 多数の人々が教育をうける機会を表す。
  3. 白は知識の吸収を、ブルーは人格の形成を表す。

永井一正氏は、これまでさまざまな企業等のロゴマークを手がけられたグラフィックデザイナーであり、そのロゴマークは私たちが一度は目にしたことがあるものばかりです。

今回、岩永雅也放送大学長が永井一正氏を訪問し、お話を伺いました。

ー ロゴマークの制作時に意識されていることは何ですか?

一般的なロゴマークはシンプルなデザインで複雑でない方が人々の記憶に残りやすく、長い間親しまれます。放送大学のシンボルマークもこのことを意識して制作しました。

長く残るロゴマークが良いデザインと言えますが、その時代時代でロゴマークに対する印象が変化していっても良いと考えています。ロゴマークの意味についても、人々がそれぞれの立場で解釈すれば良いのです。

ー ロゴマークの制作工程について教えてください。

ロゴマークのデザインは基本的に一人で考えます。企業・団体の情報を事前に収集し、一度その情報から離れて熟成させ、その後印象に残る情報を残しその他を削ぎ落としてデザイン化します。

ー 放送大学シンボルマークに込められた思いはほかにありましたか?

いろいろな立場の人々が全国にある学習センターを通して放送大学に寄り集まり、頂点を目指して学問を追求していく様子も表しています。また、学んだものを活かして各々の職場や様々な地域で活躍し、社会に還元して集約・拡散をしていくという二面性の意味合いもあります。

永井一正氏

公開日 2023-02-17  最終更新日 2023-02-17

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