担当講師:田中 博
(筑波大学 教授・放送大学 客員教授)
伊賀 啓太
(東京大学 准教授・放送大学 客員准教授)
<推薦者のコメント>花房 祐子さん(選科履修生)
「はじめての気象学」をおすすめします。
学生という肩書きになるのは40年以上ぶり。
天気予報にちょっと詳しくなれたら……
雲の動きを眺めてたら、ちょっと仕組みが知りたくなって……
そんな気持ちで履修を決めました。
おーっ!気象を学ぶということは地球の歴史、いえ、宇宙の歴史からなのですね。現在の地球の、日本の、私の住む街の気候、天気がなぜこうなっているのか……
各回ごとのテーマを学ぶうちに、全てが繋がってきます。
苦手な物理も、解説の実験映像などでなるほどと理解することもできました。
この科目を履修すると、間違いなくテレビの天気予報解説は面白くなるし、身近な雨風の変化も、世界規模の気象変化も、「あ、あの学んだ現象が原因かな」と、今までよりいっそう興味深く感じるようになります。そしてさらに地球だけではなく、他の星の気象にも視野が広がって行くことでしょう。
何故今、地球の気候がこの状態で私たちが生きているのか、そして地球を大切にしなくてはいけないと、色んな観点から学べました。
アウトドア派も、家から空を眺めるだけの人も、是非、履修してみてください。
<田中先生からのコメント>
おすすめ科目に推薦してくださり、ありがとうございます。
はじめて気象学を学ぶ学生にとって、気象学とは天気予報を行うための基礎となる学問と考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、気象学の究極の目的を考えると、完ぺきな天気予報が可能となった場合、その先に気象制御や気候制御などの制御という目的が見えてきます。
これは人工降雨で農業を救ったり、地球温暖化を防いだりすることが目的です。
制御の先には火星に移住して人類が生活するための大気環境を作り出すという創造なども目的になります。
このような目的を達成するために、過去の気候変化の歴史を学び、現在の大気の成因を理解することは大事ですね。
気象学を詳しく学び、異常気象が発生した時に、それが人為起源なのか自然変動なのかを各自の頭で考えることも重要な点だと思います。
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公開日 2022-05-18 最終更新日 2023-03-02