【学生の声】「日本全国の学友とともに学ぶ喜び」中根 惠美子

放送大学沖縄学習センター学生

放送大学での学びはそれまでの人生で得たものの見方、考え方を一変させました。まさに「目から鱗」で、巨人の肩に乗っている気がしました。

某大学の通信教育で学び、スクーリング以外の卒業要件単位を取得しましたが、仕事を休めず卒業を断念したところ、のちに同僚に、放送大学で学位が取得できることを教えられ、入学しました。仕事が忙しくても大学の学びが手元にあるというだけで、やり残した学業を完結できることの喜びが溢れ、その喜びが挫けそうなときを支えてくれました。入学と同時期に「北海道の自然について」のセミナーに参加し、海からの栄養は鮭が運び屋となって川を遡上し、川周辺の生き物の餌となり、その死骸や落ち葉が川に落ち海の栄養となる自然界の循環の重要性を再認識してNPO法人北海道海浜美化をすすめる会の活動に参加しました。活動時、参加者から「なぜプラスチックが海洋生物に害を及ぼすのか」など質問を受け、学びの足りなさに気づき、自然と環境コースに再入学し「北海道沿岸の流木の処理について」等を研究しました。その後地方自治体や環境保護団体、大学などから講演の依頼も来るようになり、環境保護活動と放送大学での学びが私のライフワークになりました。

改めて25年間を振り返り、私も最初の学位を手に取るまでは、通信制の大学の特徴である孤独な学生であったことを思い出しました。そして、同窓会主催の「卒業を祝う会」に出席し、紅白のお饅頭とお赤飯で祝ってもらったとき、私も学生や母校の応援団になって孤独な学生を一人でもなくしたい、そう考えて同窓会役員に志願しました。

全国どこで教科書を開いていても、「放送大学生ですか?」と声を掛けられ、「受けている科目は?」などと、初めて会った学友と会話することなどで全国に学友や同窓生がたくさんいることを実感しています。これからも生きている限り放送大学での学びを続け、皆さんの役に立てるよう努力する所存です。


プロフィール
中根 惠美子(なかね ゑみこ)  放送大学北海道学習センター所属

2000年10月 放送大学 全科履修生 社会と経済専攻入学
2008年3月 同 社会と経済専攻卒業
2012年3月 同 産業と技術専攻卒業
2015年9月 同 自然と環境コース卒業
2021年9月 同 人間と文化コース卒業
2024年3月 同 生活と福祉コース卒業
2025年4月現在 同 情報コース在学中

※2025年5月26日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。


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