
放送大学学生として過ごす自分自身を振り返ると、私にとって、学びの時間は心の支えだと感じます。
目まぐるしく変化し、溢れる情報に囲まれる生活の中に、冷静さや落ち着きをもたらす時間が私にとっての勉強の時間です。
私は20歳の年にそれまで学んでいた大学から放送大学に編入学しました。
放送大学の学生となってからは、仕事と学業のスケジュールを調整しながら、自分のペースで楽しく勉強させていただいています。
私はスケジュールが不定期で、電車や新幹線を使っての移動が多い仕事をしています。
支度をして家を出るまでの少しの時間、移動中の新幹線の中、休日には少し頑張って数時間単位で。
さまざまな時間,場所が私の学びの場です。
テキストを開き、授業を視聴し、講師の先生方の言葉に触れる。
放送授業の映像や音声、読み応えたっぷりのテキストから伝わる姿や声、言葉と共にいつでもどこにいても自分らしくしっかりと学ぶことができます。
また、受講していない科目を含め、開講されている放送授業を全て視聴できる放送大学の魅力を活用させていただき、試験の終わった科目や履修登録の際に泣く泣く受講を見送った科目についてもざっくりとではありますが勉強をしています。
学びの一歩を踏み出しやすい環境が整っている放送大学ライフを満喫しています。
昨年度卒業要件を満たし、私は人間と文化コースを卒業しました。
努力をしなかったとは言いませんが、本当に心から学びを楽しみながら日々を一つ一つ過ごしていたら単位を取り切ってしまったというのが正直な心持ちでした。
翌学期に再入学し、現在も自分のペースで放送大学での学びを継続しています。
今日は,まだ,学びたい人が学べる世界とはいえませんが、放送大学という選択肢をはじめとした、多様な学びかたについての情報がさらに開かれてゆくこと、そしてそれらをサポートする制度の充実や理解がさらに開かれてゆくと私は信じています。
目まぐるしく変わる世界情勢の中で自分らしい日常、日々を大切に生き、自分や世界を問うことを諦めない姿勢を学ぶ喜びと共にこれからも積み上げ続けていきたいと思います。
プロフィール
山田 紗希(やまだ さき)
2019年 放送大学教養学部「人間と文化コース」入学
2023年 「人間と文化コース」卒業
2023年 「社会と産業コース」学士入学
※2025年1月27日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。