地域貢献と子育ての忘れ物 阪田 由美子(さかた ゆみこ)/和歌山学習センター 

現在の活動、放送大学への入学に至るまでの学習動機はいくつかある。
1つは未熟児で出生の長男、大脳に傷を負い早産児で出生の次男、途中からシングルマザーで育てた過程で藁にも縋る思いで情報を得て学びにつなげ健常に導いた息子たちの子育て、地域の力の関連性の検証を考え、2011年心理と教育の全科履修生で入学した。
2つ目は子育てする中で、地域に助けられたことへの恩返しとし「子育ての忘れ物」のテーマに地域貢献の模索。
3つ目は健常となった子とともに大学を卒業できる方法を得ることを目指し、費用、通学、便利性、マイペースを考慮、私は放送大学が最適であると考えた。

面接授業では地域子育て、心理関係、心理実験など取得する中、様々な放送大学の学生と出会うことができた。定年後の教師、警察官、公務員。不登校、障害のお子さんの親御さん、または本人、お互い授業の中のワークで、共感し地域でつながりができ、放送大学内で地域貢献プロジェクトとして立ち上がった「地域コミュニティ支援リーダーの育成」のメンバーとなった。和歌山大学名誉教授であり、放送大学和歌山学習センター元所長の八丁直行先生が立ち上げに大きく影響するプロジェクトである(現在も活動中)。
 
その後、和歌山県子育て支援員研修のコーディネーターとして、厚生労働省が定めた「子育て支援員研修事業実施要綱」に沿い、8年間企画、講師、コーディネーターとして子育て支援員の養成に携わることができた。

2021年3月放送大学を卒業し、10年かけて学士号を取得、同年4月生活と福祉コースに再入学、福祉を学び里親として登録、一時保護、ショートステイでお子様を預かることも経験した。

息子の病気によりマイナスから始まった人生は放送大学の中で学び、「生き抜く知恵、学びの継続の力」でプラスに変えたと考える。
学びの種、喜びの種の息子は心配をよそに、支援学校教員、大手企業社員となり実る。ここまでこれたことを皆様に感謝(合掌)。

   


プロフィール

阪田 由美子(さかた ゆみこ)

1966年  和歌山市で生まれ現在に至る
1985年  和歌山県立和歌山工業高等学校 インテリア科卒業
2011年4月 放送大学 全科履修生 心理と教育コース入学
2021年3月 心理と教育コース卒業
2021年4月 生活と福祉コース入学
1991年に長男誕生、1995年に次男誕生。
息子たち3歳と7歳よりシングルマザーとして26年、子育てを中心に働きやすい環境を求めて働いてきた。
目の前の小さな幸せを幸せと思える日々が見えてきたいま、子育てが終わり、ひと月に1回訪れる息子家族のいる京都で孫との散歩が楽しみである。
<主な職歴>
法律事務所10年以上、防衛省、大手企業、パソコンインストラクター、有料老人ホームなど


※2024年7月8日 発行日 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。


和歌山学習センターウェブサイトはこちら

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