共に生き、共に学ぶ〜私がここに居る理由〜中村優美(なかむら ゆみ)/新潟学習センター

私が放送大学へ入学を決めたのは2011年2月末でした。
中学生の頃から興味があり、しかし職につなげるには狭き門と考え進路に選択できなかった心理学について、やはり学んでみたいとの気持ちが高まり、26歳での入学でした。
数週間後の3月11日に東日本大震災があり、自分に何ができるだろうか、こんな時に趣味で勉強を始めるのは申し訳ない気持ちも生まれました。
しかし入学後、新潟学習センターの学生会「松籟会」幹事団が被災地のセンターに学生からの寄せ書きを届ける活動を展開していて、一人ではないからできることがある、自分にできることを模索し行動していこう、と大きな感銘を受けました。

幅広い年齢の学生がそれぞれの目的で在籍する学びの場で、入学当初は自学自習のみでしたが、目的や年齢、ライフスタイルの違いはあれど、ふと湧いた疑問を気軽に相談でき、学生同士でそれぞれの学習方法を話せる場があれば、より学生生活が豊かになるだろう、と思うようになりました。
同時期に同じ感覚をもつ学生と知り合ったことを契機に、学生同士で学び合い、支えあうことを目的としたピアサポートサークルを立ち上げました。

通信制という性質上、センターに足を運ぶ機会がなくとも学習は進められます。
しかし、対面でする何気ない話や学習以外の交流の機会、気楽に相談し合える関係性の意義を共感してくれて、数名ずつではありますが、毎月開催する学習交流会を8年間継続しています。

交流の場を創る側でありながら、年齢に関係なく意欲的な仲間の姿から自分自身いつも学ばせていただき、まさに「学び合い」「支え合い」の中で充実した学生生活を送っています。放送大学に所属している感覚や、ここに自分と仲間の居場所があると思えるようなピアサポート活動は続けていきたいと願いつつ、6コース目を卒業したらどのように本学に関われるか模索する日々に、理解を示してくれる仲間や家族、センター職員の皆様に感謝申し上げます。


プロフィール

2011年「心理と教育」全科履修生として入学。
2015年卒業、認定心理士資格取得。
以後「生活と福祉」「社会と産業」「自然と環境」「情報」コースに再入学、卒業し、現在「人間と文化」コース所属。
本業、学業のほか、学習センターでは学生会幹事、学生ピアサポートサークル代表を務め、放送大学での学生活動を推進する活動を行う。

※2023年11月27日 本誌掲載の記事です。


新潟学習センターウェブサイトはこちら

公開日 2024-01-23  最終更新日 2024-01-23

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