『国際理解のために(’19)』 (放送授業・ラジオ科目)

担当講師:高橋 和夫
(放送大学名誉教授、国際政治学者)

<推薦者のコメント>藤田 祐紀子さん(全科履修生)

高橋和夫先生の語る世界の宗教と領土問題、とても面白かったです
もし最新版の授業が出たらまた授業を受けたいです


<高橋先生からのコメント>

ラジオというメディアで何が可能か。その限界を探るような気持ちで番組を制作しました。関連した音楽などの音声素材の多用、担当講師の独演会ではなく、ゲストを招いての対談形式による語り掛けなどは、そうした試みの一環です。

内容的には前半では宗教の優劣ではなく差異を語りました。また、それぞれの独自性よりも連関性に重心を置いた講義内容を目指しました。

後半の領土問題では、どちらが正しいかという議論は避けました。相手の立場からは、どう見えるだろうかという想像力を養っていただくのが、講義の狙いでした。

通信添削と試験では記述式を選択したので、難易度が高くなりました。ある意味、あえて記述式の科目を受講しようという熱心な学生さんだけを対象とした科目となりました。しかし、記述式は、答案と欄外のコメントを通じて受講者の反応に担当講師が直に触れる機会となっています。

また印刷教材では記述がなく、放送教材のみで言及した事項を出題したりもしています。これは印刷教材ばかりでなく、ぜひともラジオ教材を聞いていただきたいからです。

音楽番組じゃあるまいし、音楽が多すぎるとか、さまざまな御批判も受けてきました。しかし、放送教材は選挙と似ています。どの候補者も全有権者の支持は期待できません。番組も、全ての視聴者の支持は望めません。過半数より少し多めの受講生の心に届く番組を目指しました。番組作りの難しさと面白さを同時に経験した『国際理解のために』の制作でした。



私の“おすすめ”科目は、下記の投稿フォームから応募を受け付けています。
皆様のご応募をお待ちしております。


公開日 2025-07-22  最終更新日 2025-07-22

関連記事
インターネットで
資料請求も出願もできます!