【学習センター機関誌から】 卒業生からのメッセージ

和歌山学習センター

≪人生を生きやすくする学び≫
教養学部 心理と教育コース 野口 泰代さん

31歳の時に難病を発症し、人生で無縁であった病気と病院が日常になり、それまでの経験や経歴を活かせる仕事は出来なくなりました。

病気によってそれまでの人間関係に変化が生じることがほぼ無かったのが幸いしたのか、一生の病ではあるが重く受け止めることもなく「じゃあ出来ないことを嘆くより出来ることって何だろう?」程度の考えで全く知らなかった、今で言うITパスポート(その当時の名称:初級アドミニストレーター)の国家資格を取りました。この資格がその後の人生を変えました。

資格を活かして何かをしたと言うのではなく、資格を取るためにこの時に得た知識は、パソコン、スマホ、ガラケーなどのハード面の機能を分かった上で取捨選択を出来る自由を手に入れ、現在に至る通信技術の発達を追いながら日常使用する通信回線をチョイスすること、プログラムなどのソフト面の知識は、簡単なところでは道路の信号やエレベーターの動きに目を向けたり、テレビの配線方法にまで意識を向けることが出来る楽しさを知りました。

この20数年、個人で電話を持つのが普通となり、携帯電話のみならずパソコンもスマホに取って代わり、あらゆる通信技術は家庭のみならずテレビ、ラジオ、自動車等全てにおいて生活自体に大変革を起こしました。

30代で、それ以前まで存在すら知らなかった資格を取る事が、新たな知識を得、結果、世の中を学び直し、変化の時代を楽しめる生き方が出来ることに繋がりました。
そして、今50代で大学を卒業しました。

この事が何に繋がって行くのか正直わかりません。目標、目的などないのです。やりたい事ではなく自分の出来ることをやって来ました。もしかしたら今回の学びで次の20年、タフに生きることが出来、運が良ければ20年を振り返り、また何か思う事があるかも知れません。


教養学部 心理と教育コース 鳥居 加津美さん                                   

私が「放送大学」と出会ったのは約20年前、妹が妊娠中に勉強するとのことで放送大学入学を決めたことがきっかけでした。その時は「通信で大学に通えるんだ」と思っただけで、子育てが忙しかったということもあり興味を持ちましたがその時点ではスルーしたのを憶えています。

そして、20年後、子育ても一段落し「何か学びたい」と思った時に思い出したのが「放送大学」でした。早速、ホームページを閲覧したところ、色んなことを学べる事を知り、特に「心理と教育コース」に惹かれ入学を決めました。

最初は、数十年ぶりの勉強に悪戦苦闘し、初めての単位認定試験では思うように出来ず、試験が終わった道すがら、娘に電話をしてメソメソ泣いたほろ苦い思い出は、勉強を始めなければ出来ない経験でしたが、その内、試行錯誤しながら何とか勉強も楽しくなり4年間続けられました。

興味を持った「心理と教育コース」では色んな観点での心理学にも触れ、今まで知らなかった色々な現象や考え方などを勉強出来て大変有意義な時間でした。

面接授業では、自コースの心理学実験での実験は楽しく、今まで書いたことのなかったレポートを書き(書き方も先生に丁寧に教えてもらいました)大学生を満喫できました。

そして和歌山学習センター特有の面接授業は和歌山に生まれ育った私にとっては、高野山や熊野など和歌山の歴史を知ることも出来て大変興味深く楽しかったです。

今回私は、4年で卒業した訳ですが、もう少しして勉強欲が湧いて来たら放送大学に再入学しようと考えています。放送大学は「いつでも」「どんな時でも」勉強したい気持ちがあれば入学できる大学です。私自身も「生涯学習」を目指し、これからも精進していきたいと考えています。

最後に和歌山学習センターの職員の皆様、私の学習生活をサポートしてくださり、単位認定試験、面接授業、その他様々な質問にも優しく対応していただき大変心強かったです。  
本当にありがとうございました。


和歌山学習センターだより「てまり 第96号(2022年7月発行)

公開日 2022-12-16  最終更新日 2022-12-16

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