【学習センター機関誌から】学生寄稿 放送大学での学びが私の未来を拓く(2)

沖縄SC 全科履修生(人間と文化コース) 木村 成子

※この記事は、「【学習センター機関誌から】学生寄稿 放送大学での学びが私の未来を拓く(1)」の続きです。

入学して5年目のある日、大学から「この教科の単位が取れると卒業できますが、合格されたら卒業しますか?」と連絡が来ました。卒業はしたいのだけれども、認定心理士の単位はまだ取れていないことを相談すると、「今回、試験を見送り卒業を延期することも可能」「単位をとり卒業して再入学の方法もある」と説明を受け、私は卒業し再入学することにしました。

そして、再入学をして、不思議な事が起こりました。

看護学生時代の友人や看護師をしている人達へは、放送大学生であることをなぜか恥ずかしくて言わずにいましたが、ゼミに行くと看護学士を目指すために入学した友人とばったり会いました。宮崎県在住の友人や東京都在住の友人から看護学士を目指すために入学をした学生もいるとの連絡もありました。

私は、「看護学士の取得は自分には無理」と思っていましたが、気が付くと看護学士取得に必要な単位が修得できていました。今後、看護学士をとるための手続きを進めていきます。

そして、一番の目標であった認定心理士の資格を取るためには、あと一単位。心理学実験の面接授業を取る必要がありました。その面接授業は、登録希望者が殺到する科目で、抽選が行われるため当選できずにいましたが、2021年度2学期に登録でき、最後の単位を取ることができ、現在、資格申請中です。

コロナ渦で感染対策に追われる医療界、私の働く病院は、未だひっ迫した状況ではありませんでしたが、いつでも患者さんを受け入れることが出来るようにと考えていた時、ゼミで感染症について学ぶ機会がありました。ゼミの講師から「感染管理認定看護師」を目指してみてはと言われましたが、「私には無理」「難しそう」と断っていました。

そうこうしているうちに勤務している病院でもコロナのクラスターが起こり対応に追われる事態となりました。対応に対して意見を述べても、資格がないためか効力はなく、更に私自身の知識不足もあり、的確に伝えられずジレンマの日々を過ごしていました。

そんな中、在宅医療の現場へ応援に行く機会があり、在宅の現場でも「感染管理認定看護師」の資格取得の必要性を感じました。そして、偶然にも再会した講師から再度、資格取得を勧められ、「需要があるならやるしかない」と思うようになり、ようやくチャレンジすることを決意しました。

しかしいざ決意し試験勉強に取り組んでも、なかなか内容を覚えられなかったり、要領が悪かったりしていましたが、講師の手厚いサポートのおかげで、感染管理認定看護師教育課程研修受講資格を得るための受験に、合格することができました。

これまでを振り返ると、学ぶ仲間、講師の指導により持っている力以上の力を出すことが出来たのだと思います。学び続けることで得られるのは知識のみだけではなく、人にも恵まれ、思い描く以上のものを手にすることを実感しました。

私の体験を通して、学び始めた後輩やこれから学びたいと考えている方々に、何かを感じとっていただければと思います。最後に、放送大学の講師をはじめ、職場の方、私を支えてくださる方々に感謝いたします。


沖縄学習センター機関誌「キャンパスニライ」第103号(2022年7月発行)より

公開日 2023-01-20  最終更新日 2023-01-20

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