『樋口一葉の世界(’23)』 (放送授業・ラジオ科目)

担当講師:島内 裕子
(放送大学名誉教授)

<推薦者のコメント>田原 房枝さん

お芝居で樋口一葉を題した演目を見て以来、とても気になっていた作家さんです。
こうしてしっかりと勉強する機会を得られとても嬉しく思い、別コースを受講しながらも科目登録しました。ラジオなので音声とテキストだけになりますが、島内先生の音読、語り口がとても心地よく響きます。

内容は樋口一葉の誕生、家族のこと、作家デビューまでのこと、作品のあらすじや解釈、日記、歌など盛りだくさんです。
この一冊があれば、樋口一葉のことがよくわかり誰かと語りたくなります。ずっと手元に置こうと思います。

<島内先生からのコメント>

このたびは、「樋口一葉の世界」へのコメントをいただきまして、ありがとうございました。
樋口一葉についての舞台をご覧になっていたことを、最初にお書きいただき、とてもうれしく存じました。

新科目の制作の過程では、この科目は、いったいどのようにして、受講生の方々の心に届くのか、期待と不安が入り交じっているのが、常のことです。ですから、田原さんが具体的に受講のきっかけを書いてくださって、ああ、こうしてこの科目へのつながりを育んでくださったのだなあ、と感慨深く思いました。

ラジオ収録にあたっては、「です・ます調」で書いた原稿を何度も練習して臨み、間違えないようにと緊張して、かえって堅くなっているのではないか、と反省する時もありますので、私の音読や語り口が心地よい、と書いていただきまして、ありがたく存じます。

「樋口一葉の世界」の科目としての内容は、一葉の人生と作品世界の双方を、トータルに把握することを主眼にしています。その点を的確に理解していただきましたことも、うれしい限りです。

田原さんのコメントの最後にあった、「誰かと語りたくなり」「ずっと手元に」という二つの言葉は、研究や執筆にあたっての、普遍的な姿勢を象徴する言葉として、大切にしたいと思います。
このたびは、「樋口一葉の世界」にコメントを寄せていただきまして、本当にありがとうございました。



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公開日 2025-09-26  最終更新日 2025-09-26

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