『色を探究する(’23)』 (放送授業・テレビ科目)

担当講師:二河 成男
(放送大学教授)

担当講師:佐藤 仁美
(放送大学准教授)

<推薦者のコメント>折戸 慎二 さん(全科履修生)

総合科目とはどんな講義だろうという好奇心から履修しました。

本来は基礎学習を終えた後に科目横断的に受講するものかもしれないと思いつつ、敢えて学習初期に選択してみました。実際に受講してみたところとても分かりやすく、テキストを読んでいるだけで面白いので何ら心配要りませんでした。
各章の並び順も良く考えられていて、内容に奥行きだけでなく広がりをもたらしています。放送授業を視ていると、講師の方々も楽しんで取り組んでおられるように感じられました。

探求の視点として特に印象に残ったのが、4章〜8章にかけて、臨床心理・自然科学からの視点で、こんな主題を立てています。
見える~見えない~見せる~見せない色
そして、各章毎に副題がつけられており、ここでは次のような視点を提示しています。
―色をめぐる物語―
―光と色―
―石と色―
―動物と色―
―花と色―
色というテーマでこれ程広がりが生まれるのかと驚きます。もう一度受講したら今回とは違う気付きが沢山あるでしょう。改訂を繰り返して新たな視点を交え是非継続して欲しいです。


<二河先生からのコメント>

このたびは「色を探究する」を受講され、感想をお寄せいただきありがとうございます。
この科目の学習から、科目全体の構成や私たちの意図まで深く読み解かれたこと、大変嬉しく拝見いたしました。

ご指摘の通り、この講義は「色」という一つのテーマを、様々な視点から探究することの面白さを体験していただくことを目指しています。

私自身は生物学が専門で、担当した第5章から第8章では、生き物(動物や植物)にとっての色に焦点を当てました。生物にとっての色は、外部からの刺激であり、他者への信号でもあります。生物には、“どのように、あるいはどのような色が見えるのか見えないのか”、そして、“他者にはどのように見せるのか見せないのか”という点に着目し、さまざまな興味深い事例を紹介しました。

また、各章の副題にある「光」「石」「動物」「花」は、それぞれ物理学、地学、生物学、化学という異なる分野に深く関わっています。さらに、第4章の「色をめぐる物語」では(佐藤仁美先生の担当)、人の感じ方や表現の視点からこれらと関連する事例を紹介しています。色の探究が分野を超えて広がっていくことを感じていただけたなら幸いです。

<佐藤先生からのコメント>

本科目にご興味持って発展的視点で受講下さり、心より感謝申し上げます。
もしかしたら、自然科学と臨床心理学は、水と油?などと思っていらっしゃる方も少なからず・・という中、探求心を発揮され、連続性をも感じてくださり講師としましても、嬉しく、大きな励みになります。今後の科目の発展へ、日々努力していきたいと存じます。



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公開日 2025-08-31  最終更新日 2025-09-01

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