
2026年2月28日、アメリカとイスラエルが突然イランに対し、大規模な空爆をした。その際にアメリカ側の発表した声明では「イランの核開発を絶対に阻止する。これは正義の攻撃である」というが、国際法に照らしても明らかに違反行為であり、世界各国から批判を受けている。イランは圧倒的兵力差で不利と思われるも反発して報復攻撃し、中東情勢は緊迫状況が続いている。これらのニュースをテレビ各局は、連日大きく報道している。そんな中、放送大学名誉教授の高橋和夫先生がコメンテーターとして出演されていた。高橋先生は、中東問題の専門家である。この報道番組を見て、かつて高橋先生の講義を受けたことのある私は、高橋先生と一緒に解説者になったような気分がした。
思い起こせば13年前、同じ中東地域でイスラム国問題が勃発し不穏な状態が続いたとき、高橋先生が報道番組に出演されていたことを思い出す。
私はこのとき、高橋先生の話を聞いて放送大学に入学することを決めた。
ちょうどその頃、某メーカーのインドネシア工場建設マネージャーとしてインドネシアへの赴任が決まったときで、インドネシアの文化、風習、歴史などの予備知識を求めていた。インドネシアはイスラム教徒が約9割を占める国で、イスラム教発祥の地である中東の情勢は大いに知るべき情報であった。まず放送大学科目履修生で入学し、高橋先生の「パレスチナ問題」「世界の中の日本」を選択した。このときの学びがインドネシアの現地作業員と工事を進めるにおいて、大いに役立った。インドネシア工場建設の任務を終えて帰国した後、もっと色んなことを学びたいという意欲が湧いてきて、改めて全科履修生「人間と文化コース」に入学した。
これを卒業するのに8年を要したが続けて良かったと思っている。年齢的に人生の終盤に差し掛かっているが、身体と認知機能が働いている限り学びを続けたいと思い、新たに「情報コース」に再入学した。「チョット難しいぐらいが良いのだ!」と言い聞かせて。
プロフィール
松本 博明(まつもと ひろあき) 放送大学 和歌山学習センター所属
1945年 京都府京丹後市 生まれ
1964年 京都府立峰山高等学校 卒業
1964年 住友金属工業 入社
2012年 住友金属プラント 定年退職
2015年 放送大学教養学部全科履修生「人間と文化コース」入学
2023年 同コース 卒業
2023年 放送大学教養学部「情報コース」入学
※2026年8月10日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。


