放送大学神奈川学習センター
2025年4月にOUMとの交流会が開催され、参加したお二人の学生のご感想を紹介します。
話は濱田先生の2月10日付メールから始まりました。神奈川学習センター見学希望のマレーシア公開大学(OUM)ゲスト数名の受け入れをサークル協議会で引き受けてもらえないかというもので、岩永学長から濱田先生へ丁重な対応依頼のメールが添えてありました。濱田先生からのお話をお断りする選択肢は当然なく、すぐに内部協議をして引き受ける旨回答しました。
OUMの訪問メンバーと交流目的に関する情報を受け取ったのは3月24日、交流会の4週間前でしたが、ゲスト3名は副学長とディレクターという職位名の付いた幹部教員であり、交流のテーマは“Best Practice on ODL(Open Distance Learning)”ということで、その内容はわたしたちの当初の想定を大きく外れるものでした。学位・資格の取得を目指す青少年のためのOUM幹部教員、かたやOUJを生涯教育の場とする社会人OB、残念ながら今回の交流会がミスマッチであることは明らかでした。そのような次第で、とにかく遠いマレーシアからの客人に寂しい思いだけはさせないようできるだけ多くの学生でにぎやかにお迎えすることを第一義として臨むことになりました。

当日は目標の20名を上回る24名の学生が参加して活気のある会場となり一安心。また、OUM幹部は何と上品な中間色のヒジャーブで頭部を包んだ優雅なムスリム女性たちだったこともサプライズでした。15分程度の所内施設見学の後、交流会が始まりました。
予定通りのサークル紹介ビデオを映した後、いよいよミスマッチの本番に移ろうとした時OUM側から出された提案は3つの小グループに分かれて学生にインタビューをしたいというものでした。会場にはそれぞれゲスト1名を囲んだ7~8名の輪が3つ速やかに作られて、その輪の内側にはなぜか親密な空気が生まれ、ぎくしゃくしつつも活発な会話が交わされ始めたのでした。かくして交流会は全く予期しなかった展開に進んで行き、空しいミスマッチの懸念は拭い去られました。そうして結果的には今回の交流会が、OUMゲストにとっても参加したわたしたち学生にとっても、楽しく意味深い催しとして終了することができたのでした。
曰く「終ワリ良ケレバ全テ良シ」と。

(真野 憲助)
マレーシア公開大学の訪問を受けて
マレーシア公開大学(OUM)の方が放送大学を訪問されました。日本の通信制の大学の実情を知りたいとのことで、3名の方が神奈川学習センターを訪れました。学生の生の声を聞くため、3つのグループに分かれそれぞれの研究テーマについて話し合いました。私達のグループのテーマは生涯学習についてでした。最初に簡単な自己紹介をし、様々な質問を受けました。「何故退職後も学び続けるのか」、「違う世代間でコミュニケーションに問題はないか」、「モチベーションの維持の方法」、「面接授業や放送授業の違いについての感想」、「学ぶことについての家族の反応」など色々なことについてお話をしました。OUМは仕事をしている世代の方がキャリアアップのために通う大学であるため放送大学との違いにとても興味を持たれているようでした。会話は英語で行われたため英語の苦手な私は少し苦労もしましたが、ファーストネームで呼び合ううちに緊張も解け、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。マレーシアの方とのお話はもちろんのこと、一緒に学んでいる仲間達の勉強などについての話など普段聞くことがなかった話も出来、面白かったです。国や文化、宗教やバックグラウンドなどが違っても学ぶことの喜びは同じであり、今後も学び続けていきたいと思います。
(井上 ふみ)

神奈川学習センター機関誌「なつだより」第101号(2025年8月発行)より掲載










