放送大学 宮城学習センター
仙台市博物館の再開館記念企画第3弾として開催されていた特別展「親鸞と東北の念仏-ひろがる信仰の世界-」に行ってきました。東北地方における浄土真宗の歴史・文化を過去最大規模で紹介しているとのことで、大変見応えのある展示でした。
当日は、学芸員による解説を聞いた後観覧しました。資料にまつわるエピソードや歴史的な背景など貴重な話を聞くことができました。


参加者の感想(一部)
・とても貴重な出品物の数々を見ることができ、見学してみてよかったです。またこのような機会があったら参加したいです。
・学芸員の解説を聞いた後で展示を見ると、なるほどと思うことが多くありました。展示では、東北地方へのひろがりを示すものが興味深かったです。
・大変見応えのある企画でした。親鸞と東北地方が深く関わっていた事には、驚きました。黄地十字名号、親鸞伝絵、三十六人家集等、平安時代までの資料を見る事が出来、時間を忘れました。
・親鸞と東北との関係性が深いことを今回の見学をきっかけに初めて知った。流刑という苦難を機に、その後の弟子たちと共に、東北の隅々までに信仰が届いたことを示す、本願寺等から授けられた沢山の名号や絵像を一堂に見学できたのは、想像以上の迫力を感じた。「まいりの仏」という風習も初めて知ったが、絵伝や絵像を前に、京都から遠く離れた、東北や北海道の信者達が信仰する姿は素朴ながら、さぞかし熱心だっただろうと思った。名号というのも初めて見た。いわゆる「お姿」とは違う、文字と文字数、書体などで仏を表し、像と同様の信仰対象として掲げていたということも興味深かった。
・131撞鐘(宮城・正楽寺)は、我家の墓地のあるお寺の鐘だったので、驚きました。伊達政宗がご寄進なさったとのことですが、季節ごとに墓参に通いながらも、お寺内の普段通るところには特に掲示も無かったようで、全然気づきませんでした。今度お寺に行った時に、伺ってみようと思っています。
宮城学習センター機関誌「ハロー・キャンパス」第132号(2025年1月発行)より掲載