【学生の声】「セレンディピティが導いた学びの道」遠藤 愛実

放送大学埼玉学習センター学生

私は現在、英会話講師としてアルバイトをしながら、放送大学で心理と教育コースを専攻しています。高校卒業後、ニューヨークへ留学しましたが、2年が経過した頃に心身を病み、途中帰国を余儀なくされました。その後、英会話講師を続けていましたが、何か変わりたいと悩む日々が続きました。そんな時、旅行中に出会った老夫婦から「大学生になってみてはどうか」と尋ねられました。両親からも「大学にもう一度入り直して学士を取得してはどうか」と勧められたことが転機となり、体調を一定に保つため通信制で学べる放送大学に編入することを決意しました。

放送大学では、自分の心理状態を学術的に理解するため、心理と教育コースを選択しました。特に、発達心理学や心理学統計法などの講義を通じて、自分自身の心の動きを客観的に分析する方法を学べたことは大きな成果です。また、フィールドワークがある各都道府県の面接授業も履修したことで、日本の文化を学ぶ機会を得ることができ、日本人としての帰属意識を深めることができたと感じています。

学生生活では、2024年に立ち上げたサークル「学習支援会」での学友との交流が勉強の励みになりました。特に、同じ目標を持つ仲間との意見交換は、新しい視点や気づきを与えてくれます。
放送大学での学びを通じて、私は自己理解を深めると同時に、「心理」という学問が他者支援にもつながることを実感しています。

今後は、この学びを活かして、より幅広い分野で人を支援する仕事に挑戦したいと考えています。放送大学での経験は、私の人生に新たな視点と方向性を与えてくれました。

振り返ってみると、旅行中に出会った老夫婦との会話や、学友との出会いなどの偶然の出来事が、私をこの道に導いてくれたのだと思います。これこそがセレンディピティの力だと感じています。この予期せぬ幸運が、私に学ぶ喜びと未来への希望を与えてくれました。


プロフィール
遠藤 愛実(えんどう まなみ)

1996年 群馬県生まれ
2015年 ニューヨーク州立大学 理工学部入学のち中退
2019年 英会話講師としてキャリアをスタート
2023年 放送大学「心理と教育コース」編入
2024年 学習支援会立ち上げ

※2025年3月24日発行 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。


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公開日 2025-05-30  最終更新日 2025-05-30

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