いろいろな可能性を拓き、「好奇心旺盛な問題提起」に出会う学びの場 渡部 優子(わたなべ ゆうこ)/福島学習センター 

「人生とは、〝生涯学習、継続は力なり〞」、これが、亡き父の言葉です。この父の言葉の意味をあまり深く考えずに、私は放送大学に入学していました。
放送大学には、たくさんの思い出がありますが、特に、面接授業の思い出が一番印象的です。国際政治学者・放送大学・名誉教授の高橋和夫先生の講義は忘れられません。テレビでもおなじみの先生の講義ですが、とても身近に感じました。ロシアとウクライナの紛争等、先生の解説報道に耳を傾け、国際情勢に憂慮しています。高橋先生の講義で学んだことが今も私の生活の中に生きています。私は先生方からの好奇心旺盛な問題提起に出会うことで、新しい考え方にふれ、新しい世界観を知り、新しい可能性を拓く学びを重ねることができました。放送大学は、私にとって、そのように好奇心旺盛な問題提起と出会い、可能性が拡がる学びの場です。

そうした新しい問題提起の一つに情報化社会への対応があります。コロナ禍で放送大学の単位認定試験も、ウェブ方式で受験するようになり多少苦労しましたが、放送大学の授業も大きく変化しました。この変化は一端にしかすぎませんが、世界の目まぐるしい激動の様子に、どう対処したらいいのか、惑うこの頃です。

このような課題に向かうとき、応えてくれるのが放送大学です。放送大学は教養学部であり、その科目の多さには脱帽するほどです。学びたい科目を選び存分に学習できることに幸せを感じていました。

教養学部には、「生活と福祉」、「心理と教育」、「社会と産業」、「人間と文化」、「情報」、「自然と環境」等の6コースがありますが、それら全コースを修了できたこと、これは夢の様です。学びの灯をともし続ければ、必ず得るものがあり、人生の道しるべになると、確信しました。この経験は、これからの人生に〝生きる力〞として大いにプラスになりました。
これからも、老化とともに歩みながら、健康第一で生活できればと思っています。

最後に、福島学習センター所長をはじめ、教職員の皆様の暖かいサポートと見守りに感謝です。家族の理解と協力もあり、学び続けることができました。本当にありがとうございました。
〝継続は力なり〞。同志の皆様、お互いにがんばりましょう。


プロフィール

渡部 優子(わたなべ ゆうこ)

1951年、会津若松市生まれ。
母校の理科実験助手として勤務。
途中、コンピューターを学ぼうと専門学校へ。
富士通入社。
結婚出産後に退職。
公務員として再就職。
生涯学習を求め、放送大学入学。
教養学部の全コースを履修し、放送大学「名誉学生」授与(令和6年3月)


※2024年6月24日 本誌掲載の記事です。


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公開日 2024-08-30  最終更新日 2024-08-30

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