私の放送大学入学の契機は放送大学学生募集の新聞広告です。
1991年当時、企業の社員教育機関のインストラクターをしており、職務の糧になるのではないかという思いで応募しました。
放送大学に入学してみて、質の高い教養教育がなされていると同時に、個人の意思と環境により学習方法を自ら選択することが可能だという、教育システムの自由度の高さに大変感動しました。私のような興味あるものは夢中で勉強するが、興味がないものはあまり熱心ではないという、性格にムラのある人間にとって、放送大学のシステムは求めていたものだと直感しました。
当時の学長は小尾信彌先生で、ご専門が天文学ということもあり、興味のあった宇宙に関する最新の学説を夢中で学んだ覚えがあります。
また、勉学とともに重視したことは学友との付き合いです。放送大学の教科から得られるものも多いですが、異なる人生を歩んだ方から得られるものもまた得難いものがあります。
入学3年目に地域散策のサークルを作り、本年で30周年を迎えました。
サークル活動をする中で、地域の見聞を広めることができたことはもちろんですが、なにより人生経験豊かな人から学ぶことの大切さを実感した次第です。
同窓会との関わりは2012年からです。当時石川同窓会は存続の危機にあり、前会長を中心として再建委員会が結成され、たまたま卒業時期にあった私に事務局長として白羽の矢が立ったのが入会のきっかけでした。
そして2015年に第2回北陸・東海地区同窓会交流会の開催にあたって、これを主催者として成功させたことが、石川同窓会の正常化につながり現在に至っています。
その後2016年に石川同窓会会長に選任され、2020年には同窓会連合会会長に選任されました。同窓会活動は、2019年からのコロナ禍により活動は停滞しました。
その中で組織の舵取りに苦労しましたが、2023年はコロナの収束が予想されており、早く以前の活動に戻したいと思っています。
プロフィール
1950年 石川県生まれ
1969年 電電公社(現NTT)入社
1991年 石川ビデオ学習センターに「科目履修生」として入学
2012年 「社会と産業」コースで卒業、石川同窓会に入会
2016年 石川同窓会会長に就任
2020年 放送大学同窓会連合会会長に就任、2022年退任
2023年 全科生として「自然と環境」コースに在学
※2023年5月15日 本誌掲載の記事です。
公開日 2023-07-21 最終更新日 2023-07-21