私が放送大学の入学を決めたのは、看護師としての経験があっても知識が足りず、専門分野である看護や福祉について学び直しをしたかったからです。
2018年の秋、大学での授業が始まり、テレビやラジオ、オンライン授業での講義、各県の学習センターでの面接授業に参加。はじめはドキドキし、わからないことだらけでしたが、学習センターや放送大学に相談すると、いつも丁寧に教えてくださいました。
初年度の認定試験は課題をたくさん取っていたので、授業が始まると同時に課題の勉強をしていました。職場の同僚に「年をとった女子大生だね。頑張って」と励まされていました。
認定試験日では、学習センターが開くと同時に教室に入り、試験勉強してから試験を受けました。今思えば、看護師の免許の試験を受けてから20年くらい経っての勉強は大変でした。
職場に私用のパソコンやタブレットを持ち込み、仕事の休憩中にネットで、テレビ、ラジオ、オンライン授業を受け、特にオンライン授業は、終末期の課題を取っていたので、課題の中のテーマに沿って、他の学生とやり取りができ、いろいろな考えやアドバイスを受け、勉強になりました。
世界中が新型コロナウイルス感染症に翻弄される中、卒業論文をするにあたり、学習センターの先生方や専任講師の先生が限られた時間を割いてくださり、何回もリモートや面談でご指導を受け、認知症をテーマに卒業論文をすることができました。卒業論文を進めるにあたり、自分が今までやってきたことを文章にすることの難しさを知りました。専任講師の先生のご指導の下、論文が完成したときは本当にうれしかったです。
放送大学は、年齢や職歴などに関係なく学べます。他県での授業や愛媛学習センターでの面接授業では、同年代、年下の年代、私の親くらい年代の人が学びに来ていました。「あの方たちも頑張っているのだから」と勇気とやる気が出て、課題や試験勉強をすることができました。
放送大学で学ぶようになり、漠然だった目標が明確になりました。看護学位を取得し、高齢者にかかわる専門分野のスキルアップをめざしていきたいと思います。
プロフィール
篠浦 さゆり(しのうら さゆり)
1966年 宮崎県生まれ
1987年 結婚にて愛媛県松山市移住
平成11年 看護師免許資格取得
平成30年 放送大学 教養学部 生活と福祉コース入学
令和3年 放送大学 教養学部 生活と福祉コース卒業
※2022年1月24日 本誌掲載の記事です。
愛媛学習センター https://www.sc.ouj.ac.jp/center/ehime/
公開日 2022-03-18 最終更新日 2022-12-06