放送大学の様々な情報を映像でお届けする「放送大学キャンパスガイド」では、「キャンパスプロファイル」として専任教員を紹介しています。
キャンパスガイド2021年11月号①では、情報コース大西仁教授を紹介。
専門は認知科学。「見ること、聞くこと、触れること」に関する情報メカニズムの研究を続けてきました。
今回はキャンパスガイドのアナウンサー髙橋春菜さんが大西先生の研究室に伺い、実際に実験に参加しながら認知科学の魅力は何かを紹介します。
大西先生は現在、「視覚と聴覚の相互作用」「音の協和観」「触覚:軟らかさの知覚」について主に研究されているということで、今回は「視覚と聴覚の相互作用」と「触覚:軟らかさの知覚」の2つの研究内容を実験を交えて解説していきます。
まず、髙橋さんがマイクの前で原稿を読む映像を使った「視覚と聴覚の相互作用」の実験、
次に、指先で感触を体験できる特殊な装置を使った「触覚:軟らかさの知覚」の実験を行い、実験からわかることや実生活のどんな場面に応用されているのかを大西先生が説明します。
「認知科学の魅力は、情報処理学・心理学・言語学・人類学・哲学・神経科学など、多様なアプローチで認知のメカニズムを解明しようとしているところである」と大西先生は言います。
そして最後に、本学で学びたい人たちへのメッセージとして、「認知科学や心理学を学ぶと、人の心のはたらきや振る舞いに関する認識が変わります。情報学を学ぶと、精巧なソフトウェアやシステムが魔法ではなく基本技術の積み上げであると実感できます。歴史や地理を学ぶと、街の見え方が変わります。どの分野でも学ぶことにより世界の見え方が変わり日々の体験が豊かになります。ぜひ一緒に学んでいきましょう」と語りました。
公開日 2021-12-20 最終更新日 2024-02-14