放送大学の教養学部には6つのコースがあり、興味のある分野を自由に選んで学ぶことができます。
キャンパスガイド2023年7月号では「コースガイドスペシャル」と題して、各コースの学習内容や講師陣、そして多彩な授業科目などの魅力をお伝えしています。
今記事では、6つのコースの中から「生活と福祉コース」と「心理と教育コース」を紹介します。
生活と福祉コース
生活と福祉コースでは、健康・生活・福祉など、人の生活に関わるさまざまな領域を学ぶことができます。
どの領域も関連が深く、近隣の領域まで広がる学びがあることがこのコースの特徴です。
- 健康領域
健康科学、看護学、スポーツ科学、公衆衛生、精神医学など - 生活領域
食品学、生活経済、家族関係論、生活環境と情報、リスク学など - 福祉領域
社会福祉概論、福祉の課題・法・政策、福祉の実践など
このコースを履修する学生は、看護に携わる方やコ・メディカル*の方、福祉に関連した職業の方が多く、全般的な知識の底上げを目指す学生が多い傾向にあります。
*コ・メディカル:医師を除く医療従事者の総称
【2023年度 新規開講3科目のご紹介】
「ソーシャルシティ(’23)」(テレビ科目)
「コミュニケーションを重視したまちづくり」を意味するソーシャルシティについて、まちの歴史や緑地環境、最先端の情報通信技術の利用等、さまざまな視点から考えていきます。
「今日のメンタルヘルス(’23)」(テレビ科目)
日常生活の中でメンタルヘルスを支えるメカニズムを学ぶとともに、メンタルヘルスの不調に伴って生じる精神疾患等について学びます。
「地域・在宅看護論(’23)」(テレビ科目)
誰もが健康に住み続けられる地域づくりを目指し、地域住民とともに行っている取り組みや病院と地域の連携について、具体例を交えながら紹介します。
その他にも、生活と福祉コースの専任教員や、放送大学に入学を考えている方へ教員からのメッセージを紹介しています。
最後に、コース主任の山内豊明先生より、放送大学で学ぼうと考えている方へのメッセージです。
「放送大学の場合は、学生の皆さんが講義室に集まって学習するというスタイルとは異なるので、少し孤独に感じるかもしれません。しかし、自分とうまく付き合い、曖昧であった知識をしっかり固めて新たな学びの展開を楽しんでいただきたいと思います。私たちが精一杯応援いたしますので、ぜひ生活と福祉コースを楽しんでください。」
生活と福祉コース紹介は、放送大学YouTubeチャンネルでご覧頂けます。
心理と教育コース
心理と教育コースでは、人間の心と発達に関する諸問題を理解し、発達の支援と教育に必要な知識や考え方を学ぶことができます。
学問領域としては、心理(人の心の動き)を学問的に扱う「心理領域」、人の心の内的な世界に注目をする「臨床心理」、人が育つ営みに注目して心理学・社会学などをベースに教育について考える「教育領域」の3つがあります。
このコースを履修する学生は、専業主婦、パートタイマー、アルバイトの方々が多く、40代から50代の女性が多い傾向にあります。 また、資格に関する講義も多いため、資格取得を目指す学生も多くいます。
心理と教育コースで目指せる資格など
■心理領域
認定心理士、公認心理師(学部段階)など
■教育領域
学校図書館司書教諭講習、社会教育主事講習など
【2023年度 新規開講3科目のご紹介】
「色を探究する(’23)」(テレビ科目)
衣食住の中で色がどのように使われているのか、どのように色を活用すれば良いかなど、色についてさまざまな角度から探究していきます。
「新時代の生徒指導(’23)」(テレビ科目)
現在も増加傾向にある不登校の現状について、関連する支援施設や子どもの居場所、遠隔システムを使った不登校児童生徒を支援する試みを紹介し、今後の可能性を考えます。また、いじめや非行問題等についてもスポットを当てます。
「知覚・認知心理学(’23)」(テレビ科目)
考えることを科学する実証的な方法として、行動実験的方法、脳神経生理学的方法、神経心理学的方法を解説します。
その他にも、心理と教育コースの専任教員や、放送大学に入学を考えている方へ教員からのメッセージを紹介しています。
最後に、コース主任の岩崎久美子先生より、放送大学で学ぼうと考えている方へのメッセージです。
「ふと立ち止まって自分の人生を振り返るというひとときも必要です。心理と教育コースでは、『改めて今後の人生をどう生きるか?』という問いに対する回答を与えるような学問的なものを提供しています。皆さんが自分の人生について考える時間をお持ちになりたいようでしたら、ぜひ心理と教育コースにいらしてください。」
心理と教育コース紹介は、放送大学YouTubeチャンネルでご覧頂けます。
公開日 2023-08-23 最終更新日 2023-08-23