放送大学の様々な情報を映像でお届けする「放送大学キャンパスガイド」では、「キャンパスプロファイル」として専任教員を紹介しています。
キャンパスガイド2022年1月号①では、社会と産業コース柳原正治特任栄誉教授を紹介。
専門は国際法。国際法とは、国家間の合意に基づいて定められた条約や国際慣習など、国と国との関係を規定する法のことです。柳原先生は、歴史的な視点から最新の事例まで、国際法を幅広く研究してきました。
今回は、日本の領土をめぐる問題を例に、私たちの生活にも深く関わっている国際法についてお話を伺いました。
まず、柳原先生と一緒に訪ねたのは、日本固有の領土に関するさまざまな資料を紹介する「領土・主権展示館」。国際法上の大きな課題の一つとして領土紛争や領土問題があり、この展示館では当時の様子などをわかりやすく展示していると先生は語ります。
次に、戦後70年を経た現在もロシアとの間で交渉が続く北方四島の帰属に関する問題を例に、先生に解説をしていただきました。
柳原先生は、歴史の研究が将来の国際法を考える上で重要であると考えています。 「条約と慣習国際法だけで本当に国家を規律する法としてよいのか。今あるものを絶対視せず、将来に向けてどのような国際法があり得るのか構想していく。そのために、歴史を参考にしながらグランドデッサンをしていくという作業が大切」と話します。
最後に、本学で学びたい人たちへのメッセージとして、「法律を勉強されたい方へ、放送大学はいくつもの法律の科目がありますので、体系だった履修をしていただければと思います」と語りました。
公開日 2022-03-18 最終更新日 2024-02-14